「願いを叶える77の扉 大天使とマスターを呼ぶ」

8冊目。

ということで、今回のご紹介はライトワークスから出ている「願いを叶える77の扉 大天使とマスターを呼ぶ」(ドリーン・バーチュー著)でございます。で、再び天使です(笑)

この本はというと、前に紹介した2冊は「天使」にフォーカスして、体験談やら出会う方法を書いた本でしたが、こちらはもうちょっと毛色の違う本になっています。

まず、天使もさることながら、天界(あの世ではない)にいる天使も含めた77のマスターたちがいかなる存在で、どういうお願いに対してより効力を発揮してくれるのか、という解説をしている本です。なので、出会う方法云々よりも出会えることが前提で、その呼び出し方みたいなところを書いた本です。

まぁ、キリスト教圏の人が書いた本にも関わらず、キリスト教系の天使やらだけでなく観音、ブッダはおろか、ヒンドゥ系の神様、実在した人などなどいろんな人が「マスター」として解説されています。むろん、キリストや聖母マリアといった存在も扱われているわけで、聖人のごった煮、といったイメージ。

コレを読むと少なくとも、宗教的にどうこうというお話ではなく、神という大きな存在がいて、そこに天使やらキリストやらその他いろんな聖人・聖なる存在がいる、ということが朧気に分かってきます。その神を何かの形で祀ると「宗教」のできあがり、と。

もっとプリミティブに、絶対的な存在に対して祈る、その祈りの方法と○○に効く神様がそこにいるんで、その神様にこう祈りましょう、的な本だと思うと間違いがないです。あちこちの神様がごった煮になっているので、そもそも信仰としてどうだ、という側面もあったりするので(笑)

ここに書かれている聖人・聖なる存在の有無や効果(?)についての疑念はさておき、純粋に読み物としても楽しめる1冊になっているとは思います。万人向けでないので、強くオススメはしませんが。

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「エンジェル・ビジョン きっと天使が助けてくれる」

6冊目。

ということで、今回のご紹介はダイヤモンド・グラフィック社から出ている「エンジェル・ビジョン きっと天使が助けてくれる」(ドリーン・バーチュー著)でございます。怪談の次は天使か、と(笑)

と書いたばっかりですが、タイトルからも分かる通り「天使」本です。「エンジェル・ガイダンス」より後に書かれている本ですが、基本姿勢は同じですね。

で、この本はいくつか章立てはされていますが、おおまかに二部構成で、第一部が「本当にあった天使体験」で、第二部は「天使に出会える方法」と分けられています。「天使に出会える方法」部分については、「エンジェル・ガイダンス」に書かれていたものと概ね同じなので、よりカンタンに要所だけ把握するならコレで十分、という感じです。

注目すべきは第一部で、くくりは「天使たち」となっていますが、1/3くらいは「愛する亡き人」に出会った、感じた、というお話です。コレが恐怖譚ならばつまるところ「幽霊に会った」という話なワケで、怪談と非怪談の境目はこの辺にあるんだなぁ、と妙なところで感心します(笑)。とは言え、著者の狙いでもあったようですが、コレを読むと「なるほど会えるかも」と思ったりもするわけで、天使に遭遇したい、感じたいという人は読んで損のない1冊です。

万人向けでないし、オススメもしにくいのですが、興味があれば。

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「恐怖箱 女郎花」

4冊目。あと3冊あります。月内には読み切れる本がないので、7冊で打ち止めになるんじゃなかろうか、と思ってます。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 女郎花」(加藤 一編)でございます。スピリチュアルの次は怪談かよ、と(笑)

シリーズの概要については、もう触れるまでもないので割愛。「恐怖箱」シリーズの最新作、ということで、実話怪談コンテスト「超−1」の秀作コレクションとなっています。

全部で43話(特に話数表示はしていないので、勘定しました・笑)と数字はやや少なめですが、いつものごとく内容はかなり詰まった感じの1冊です。そして、いつものごとく心底怖かったり、ちょっと笑えたり、不思議な話だったり、とバリエーションに富んだ実話怪談が収録されています。

このシリーズは、おそらく今後も良質な怪談が収録され続けていくことでしょう。大ネタがないので、インパクトに欠ける、という向きもあろうかと思いますが、大ネタだけが怪談でもないわけで、逆に最小限の文章で最大の恐怖を、という点においてすぐれたシリーズだと思います。

万人向けではないですが、強くオススメです。

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「あなたのガイドに願いましょう 聖なるサポートシステムにつながる方法」

3冊目。あともう4冊くらいあるはず(笑)

ということで、今回のご紹介はダイヤモンド社から出ている「あなたのガイドに願いましょう 聖なるサポートシステムにつながる方法」(ソニア・ショケット著)でございます。

とまぁ、引き続きスピリチュアル系な本です。

内容は前回ご紹介した「天使系」の本とほぼ同様。そういう存在がいて、常に助けてくれるんですよ。そのためにはメッセージを感じて受け取ることが大事。で、具体的にこういう風にしてみてくださいね、というレクチャーをしてくれる本です。

ただし、ドリーン・バーチューの本と違うのは、天使だけでないという点。この本では天使も含めて、天界(あの世ではないらしい)のさまざまな存在からのメッセージをいかに受け取り、活用するか、というお話です。もっとも、前回紹介した本は「初期の名著」と評価されているだけあって、後から出ている本には「天使」以外の存在にもいろいろ触れられていたりします。

いずれにせよ、内容はそういう本なので、面白いだつまらないだ、という評価はないんですが、こちらの方がいくぶん実践的に書かれているような気はします。面白いのは、著者が違うのに言っていることは2人とも大差ないこと。つまり、方法論はそういくつもない、というのが本当のところなんでしょう。この2人に交流があるのかないのか、あとは版元が同じなので、訳に手心が加わってるかどうか、というところが気になる(同じようなことを書いているので)ところですが、そもそもそういう読み方をする本じゃないので、割愛します(笑)

当然、万人向けじゃありませんが、こういう世界に興味がある人なら、読んでみて損はないと思います。

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「エンジェル・ガイダンス 真のスピリチュアル・メッセージを受け取る方法」

2冊目。残りが多いので、じゃんじゃん書いていきます。

ということで、今回のご紹介はダイヤモンド社から出ている「エンジェル・ガイダンス 真のスピリチュアル・メッセージを受け取る方法」(ドリーン・バーチュー著)でございます。久しぶりのスピリチュアル系な本ですね。

で、この本は内容を云々する前に、この内容をそもそも受け入れられるかどうか、というところがあったりします。つまるところ、タイトルの通り天使たちからのメッセージがいかなるもので、それを受け取るにはどうするといいんだろうか、という本です。

なので、当然「天使」なるものが実在するか否かが分かれ目になると思います。

キリスト教圏に生まれ育ち、今現在も生活している人たちにとっては、天使なるものの存在はあまり違和感なく、すんなり受け入れられるというところがあると推測できますが、日本だとなかなかそうもいかないところがなきにしもあらず。が、この本は出てからすでに6刷を数えているので、日本でもちゃんと読者がいて、天使なるものの存在を受け入れている人がいる、という証左になっていると思います。

ここでは詳しく書きませんが、ワタクシもとあることをきっかけに、ちょっと読んでみよう、試してみよう、と思い立っての購入だったので、天使なるものの存在は肯定的だし、この本の内容についても実践することを前提にしています。

著者はそのスジの人なら知る人ぞ知る、「天使本」の第一人者。心理学の博士号を持ってたりするみたいですが、それよりも「天使」関連のさまざまの方が有名な人です。で、この本はごく初期に刊行された本で、名著、とも評される1冊だそうです。実際、読みやすいし分かりやすいので、その辺は納得もできるところかなぁ、と。

いい本だと思いますが、いかんせん内容が内容だけに万人向けどころか、読む人を相当選ぶ本だとは思います。が、逆に興味はあるし、知ってはいたけど読んでない、という人はとりあえず手にとって読んでみるのもいいと思います。

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「華族総覧」

もう10月も残り5日だったりしますが、今月の1冊目。で、ストックが5冊あります。すっかり書けずに放置しちゃいました。とっとと書いていきます。

ということで、今回のご紹介は講談社現代新書から出ている「華族総覧」(千田 稔著)でございます。まずは新書からスタートということで。

で、実はこの本を買って、読み始めたのが約4ヶ月前。おそらく新刊で出てすぐに買っているはずなんですが、読むのにとんでもなく時間がかかってます。

それというのも、この内容。タイトルのごとく、日本全国北は北海道から南は沖縄まで、各都道府県から輩出された「華族様」をずらりと集めて、その事績をひたすら載せている、というもの。小説でもないのに、新書にしては珍しい上下二段組みで、文字も小さく、とにかく情報量だけは半端じゃない上に、ページ数にして600ページ超、掲載人数にして300人超、という型破りな1冊です。

なので、とにかく読み進めるのに時間がかかるわけです。サイズで言うなら京極夏彦の「京極堂」シリーズなんかが似たようなサイズですが、あちらは小説。こちらは淡々と事実関係を載せているだけなので、途中で飽きが来る(笑)。ということで、読了までにこれほどの時間が必要になってしまいました。

読んでいて飽きが来るのは間違いないんですが、その載っている情報自体は非常に精緻で、資料として考えると極めて価値の高い本だと思います。読み物としては、本家だ分家だやれ何だ、と入り組んでいる人間関係と背後の事実関係が邪魔をしている上、文章に抑揚がないので(抑揚を付けて読ませる内容じゃないですが)、読みづらいというのが本当のところ。

こんな大部の本なので、売れていないかと思いきや、発売からしばらく経った今も、お店によっては平積みされているので、ボチボチ売れているのかも知れません。万人向けじゃありませんが、興味があれば。

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「スカイ・クロラ」

4冊目。ということで、今月はこれで打ち止めです。ちなみに現時点で読みさしが3冊。うち1冊はじきに読み終わりますが、残り2冊は結構かかりそう。これ以外に新刊の文庫が2冊出るので、なんとか5冊はいけるかな、と。月10冊は読みたいんですけどねぇ……。

ということで、今回のご紹介は中公文庫から出ている「スカイ・クロラ」(森 博嗣著)でございます。今月の1冊目がシリーズの「クレィドゥ・ザ・スカイ」でしたが、勢いで読んじゃった、といったところです。

上にも書いた通り、時系列順でいくとシリーズの最後、刊行順でいくとシリーズの最初となり、シリーズそのもののタイトルにもなっている、いわばキモとなる作品です。ちなみに例によって「The Sky Crowler」を音で表記しています。何故にこの作品だけ定冠詞が付くのかは謎ですが(笑)

で、この作品に限っては劇場版アニメにもなっています。大枠は同じようにストーリーが流れていくのですが、アニメと原作では後半からラストにかけてはまったく違う展開になっていて、逆に読み進めていって「あ、同じだな」と思っているうちに、あれよあれよとストーリーが変わっていくので、新鮮味はありました。

ここから「ナ・バ・テア」につなぐと、やっぱりちょっと解りにくいかなぁ、という気はします。時系列順に読んでいく方が、時系列でストーリーが並ぶ分だけ頭で追っていけるというか。

「フラッタ・リンツ・ライフ」「クレィドゥ・ザ・スカイ」と続けて、この作品でも全体の鍵となる“キルドレ”の話が出てきますが、ここではほぼ消化された話となっていて、キルドレの心模様というか、心理的な部分の描写が多く出ているようです。

結局、全体像は「スカイ・クロラ」まで読み進めて何となくは解るものの、バックグラウンドがどうなっていて、なぜにキルドレがいるのか、というところまで明確に明かされていません。この後に「スカイ・イクリプス」という短編集があるんですが、これがシリーズ全編の補足的作品を収録しているらしいので、そこで解る仕掛けになっているのかも知れませんが。

この作品に限って言えば、単体でも読める(アニメ化されているので)のでオススメはできますが、やはりシリーズものは全体を読んでこその1冊、という感じはします。

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「時刻表のヒミツ」

相当間が空きましたが、3冊目。そして、結局ストックは1冊で、明けて今日は30日。このブログを始めて以来の「読めなかった月」になっちゃいました。

ま、原因はいろいろあるんですが、それはまた。

ということで、今回のご紹介は洋泉社から出ている「時刻表のヒミツ」(三宅俊彦著)でございます。タイトルから解る通りテツの本ですね。

ここでも何冊もテツの本を紹介してきていますが、この本はその中でも「時刻表」にスポットを当てた1冊。なので、中は駅の話や車両の話、列車の話など、多岐にわたる話題が展開されていますが、軸になるのは時刻表。時刻表から読み解く、というのがコンセプトのようです。

多くは駅の話に割かれていますが、秘境駅や不思議な成り立ちの駅など、読んでいて飽きない内容です。特に秘境系の駅は時刻表を見てこそ楽しめる(さすがに実地に行く勇気も元気も財力もないので・笑)もの。いいところに目を付けています。

特筆すべきは、最後の章に時刻表の編集現場の話を入れていること。結局、多くは数字の羅列だったりするわけですが、それをいかに編集し、本に仕上げていくのか、という片鱗が見えて興味深いところです。

ぶっちゃけテツの人か、鉄分高めの人でないと楽しめないかも知れませんが、初版から割とすぐに増刷がかかったのか、ワタクシの買った本は二刷でした。結構ファンが多い分野だけに、予想を超えて売れちゃったのかも知れません。しかし、これが「新耳袋 殴り込み」を出している同じ版元の本とは思えない(笑)。オススメです。

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「戦争ができなかった日本 −総力戦体制の内側」

もう9月も後半ですが、2冊目。ストックも2冊です。今月は特に読めてないですねぇ。

ということで、今回のご紹介は角川oneテーマ21から出ている「戦争ができなかった日本 −総力戦体制の内側」(山中 恒著)でございます。太平洋戦争モノです。

で、内容はと言えば、ありがちな「太平洋戦争を振り返る」的なものではなく、太平洋戦争当時の戦時経済の内側を描いたもので、この手の本は新書でもあまり見かけないなぁ、と思って手に取ったワケです。

この本を読むと、やれ技術力だ資源力だ、生産力だ、という論議の下に「だから負けたんだよね」という、ありがちな結論ではなく、経済力の部分で大幅に劣っていた故に敗戦した、とも言えるその実情が理解できます。また、普通の本だと軍部の指導ミスに敗戦の原因を見いだしたりするものですが、この本では経済政策の誤りに敗戦の原因のひとつを見いだしています。いちいち書きませんが、まぁ、とにかくひどい経済政策を敷いていた、というのが解ります。それによって、国民は過剰な負担を強いられ、生産力は落ちる一方、さらに資源は失われる一方、という悪夢のような悪循環に陥っていたようです。

総力戦体制の内側、と銘打っているので、経済だけでなくメンタリティの部分にも触れており、そこでも「やっぱムリあったんだよねぇ」としみじみ納得させられます。

ということで、冒頭にも書きましたが、経済面から見た太平洋戦争というのは、新書で見たことがありません。内容もかなり詳細に描かれ、読んで納得する1冊になっています。強くオススメです。

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「クレィドゥ・ザ・スカイ」

気づけば今月も半分以上終わっているんですが、今月の1冊目です。ストックはちょっと少なめの3冊。例によって、ちゃきちゃき書く所存です(笑)

ということで、今回のご紹介は中公文庫から出ている「クレィドゥ・ザ・スカイ」(森 博嗣著)でございます。まずはまっとうな小説から。

で、この本は以前から淡々と読み続けて紹介している「スカイ・クロラ」シリーズの1冊で、時系列的に4冊目の本となります(刊行順だと5冊目)。ちなみに「クレィドゥ・ザ・スカイ」は「Cradle the Sky」。

主人公は一人称で「僕」を名乗っていますが、全編を通じて「僕」としか語らず、周囲との会話によってもその名前が明かされない特殊な書かれ方をしています。もっとも、最後の部分では謎解き的に名前を呼ばれて振り向く、という描写がなされてはいますが。

この作品については、そんな特殊な書かれ方故に前作「フラッタ・リンツ・ライフ」との連続性を感じられません。ただし、その中でも軸となる女性はしっかり描かれているので、シリーズとしての統一感は残されている、という感じです。どういう経緯かで病院に収容され、そこから延々と逃げ続ける、というストーリー展開で、それだからこそ思っていたよりもメリハリのあるお話になっています。

何よりも冒頭部分からしばらく続く、娼婦との逃避行の部分が切ないです。切なすぎるくらいに切ないやりとりが続いて、そこにやられてしまいます。それ以降も別の女性に匿われるワケですが、そこでも結果的にその女性を追い詰め、死に至らすという、どうにも重い話だったりします。

シリーズ全体が決して明るい話ではありませんが、この作品は中でも群を抜いて重くて切ない話のような気がします。

さすがにこの本は不透明な部分が多すぎるだけに、連続性のない話ではあるものの、前3作を読んでいないと理解不能かも知れません。オススメですが、ぜひ前3作もまとめて。

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