「分福茶釜」
10冊目、今月のラストです。とりあえず、ここ何ヶ月かはコンスタントに10冊読めているので、上々だなぁ、と。去年の年末は大晦日に10冊達成でしたが、今年はもうちょっといいペースで読めればな、と思ったりしてます。
ということで、今回のご紹介は平凡社から出ている「分福茶釜」(細野晴臣著)でございます。ちょっと珍しい分類の本ですね。
で、内容はというと、実は当人がいろんなことを書いている、という意味の「著者」ではなく、インタビュー形式でとりとめもなくいろんなことを語っているという形式になっています。
細野晴臣といえば、坂本龍一と同じくらい有名な元YMOのメンバー(というかリーダーであり、仕掛け人でもある)。ワタクシの世代なら間違いなくYMOは知っているし、YMO以降の世代の人でも劇場版アニメのサントラを手がけたり、ニュース番組のテーマをHASYMOとしてリリースしていたりするので、知らない人は少ないんじゃないかなぁ、というミュージシャンです。
ワタクシは坂本龍一も細野晴臣も好きで、どちらもよく聴いたりするんですが、中学の美術の先生に洗脳されたせいなのか、より細野晴臣の方が好きだったりします。で、そんな人が60歳も過ぎて一体何を語っているのか、が気になってこの本を買ったりしたわけです。
ま、一言で言うなら、偏ってるけどエッジの立った思想や行動をしてる人だなぁ、と。世捨て人風にも思えるんですが、別に世間様に背を向けているワケでもなく、むしろ世の中の流れには敏感だし、危ないと思ったことにはしっかり発言もする、という一本スジの通った考え方や行動が浮かび上がってくるような気がします。
飄々とした感じはするけれども、ちょっと毒のある感じ。そんな感じがまたいいなぁ、と読んでいて思いました。流行作家ではないし、YMOのメンバーで考えるなら坂本龍一の方が目立った感じがして、通好みな分だけなかなかオススメしにくい本ではありますが、何気に重版がかかっているので、ワタクシのような人も少なくはないのでしょう(笑)。個人的には強くオススメしたい1冊です。
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