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2008年11月

「分福茶釜」

10冊目、今月のラストです。とりあえず、ここ何ヶ月かはコンスタントに10冊読めているので、上々だなぁ、と。去年の年末は大晦日に10冊達成でしたが、今年はもうちょっといいペースで読めればな、と思ったりしてます。

ということで、今回のご紹介は平凡社から出ている「分福茶釜」(細野晴臣著)でございます。ちょっと珍しい分類の本ですね。

で、内容はというと、実は当人がいろんなことを書いている、という意味の「著者」ではなく、インタビュー形式でとりとめもなくいろんなことを語っているという形式になっています。

細野晴臣といえば、坂本龍一と同じくらい有名な元YMOのメンバー(というかリーダーであり、仕掛け人でもある)。ワタクシの世代なら間違いなくYMOは知っているし、YMO以降の世代の人でも劇場版アニメのサントラを手がけたり、ニュース番組のテーマをHASYMOとしてリリースしていたりするので、知らない人は少ないんじゃないかなぁ、というミュージシャンです。

ワタクシは坂本龍一も細野晴臣も好きで、どちらもよく聴いたりするんですが、中学の美術の先生に洗脳されたせいなのか、より細野晴臣の方が好きだったりします。で、そんな人が60歳も過ぎて一体何を語っているのか、が気になってこの本を買ったりしたわけです。

ま、一言で言うなら、偏ってるけどエッジの立った思想や行動をしてる人だなぁ、と。世捨て人風にも思えるんですが、別に世間様に背を向けているワケでもなく、むしろ世の中の流れには敏感だし、危ないと思ったことにはしっかり発言もする、という一本スジの通った考え方や行動が浮かび上がってくるような気がします。

飄々とした感じはするけれども、ちょっと毒のある感じ。そんな感じがまたいいなぁ、と読んでいて思いました。流行作家ではないし、YMOのメンバーで考えるなら坂本龍一の方が目立った感じがして、通好みな分だけなかなかオススメしにくい本ではありますが、何気に重版がかかっているので、ワタクシのような人も少なくはないのでしょう(笑)。個人的には強くオススメしたい1冊です。

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「門」

9冊目。気づけばあと数時間で11月もお終いで、何気にストックがあるので、連続投稿で。

ということで、今回のご紹介は新潮文庫から出ている「門」(夏目漱石著)でございます。再び文豪シリーズということで。

前に紹介した「こころ」が後期三部作の最後の作品だったなら、今回の「門」は「三四郎」「それから」に続く前期三部作最後の作品となります。

よく解説にも書かれていることですが、「門」は「それから」のそれから以後を描いたとも言える作品で、友人の奥さんとすったもんだで結婚した主人公の心情と日常を描いています。

もちろん、この本もだいぶ前に読んでいるんですが、当然大筋しか覚えていなくて、今回改めて読んでみて感じたのは、実に淡々としているお話であるということ。物語の半ばを過ぎても実に抑揚のないストーリーが続きます。友人の奥さんを奪い取る(合意の上ですが)エピソードも挿入されてはいるんですが、「こんな話だっけ」と思うくらい抽象的な書かれようで、ともすると読み飛ばしそうな部分だったりします。

後半、禅寺に入るところも、何か劇的なエピソードがあったような気がしたんですが、これまた淡々と日々が過ぎつつ、主人公がああでもない、こうでもないと煩悶しているだけのシーンで、最後も単なる日常のワンシーンで締められます。そのくらい抑揚のない話なんですが、ならばつまらないか、と言われると、これが面白い。すごいことに面白いんです。本当にどうってことないエピソードの積み重ねで書かれているだけの作品ですが、飽かず読ませるところもすごいし、しかも面白いのがすごい。

贔屓の引き倒しかもしれませんが、読んでない方はぜひ。強くオススメです。

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「新・耳・袋 第十夜」

8冊目。ストックも残り1冊です。

ということで、今回のご紹介はメディアファクトリーから出ている「新・耳・袋 第十夜」(中山市朗・木原浩勝著)でございます。再び怪談本ということで(笑)

とりあえず、第一夜(というか扶桑社版でしたが)から順繰りに紹介してきたこのシリーズも、この本が最終刊になります。出たときは「続きがぁ〜」とも思ったものですが、やっぱり続きは出ず、代わりにそれぞれ独立した本が出つつ今日に至る、という格好になっています。ま、それはそれで少々残念ではあるんですが……。

で、この第十夜は第九夜までと構成が違い、最終章「百物語」と称して99話分がひとつながりに収録されています。カウントはされていないものの、小話がひとつ入っているので、実質的には100話なのはいつもと同じですが(笑)。カテゴライズされていない分、実にいろいろな話がランダムに入っています。中には数話続きのものもありますが、大ネタもなく、ある意味で怪談本の王道のような作りと言えるでしょう。不思議な話も怖い話もちょっといい話もとりまぜて、独特の語り口で語られるスタイルはやはりこのシリーズならでは、というところだと思います。

個人的にファンなので、べた褒めしましたが、それを抜きにしても完成度の高い怪談本だと思います。今なら文庫も出ていますし、入手は簡単なのでぜひ全巻読破を。強くオススメです。

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「夢をかなえるゾウ」

7冊目。で、またストックが増えて減らずの2冊です。

ということで、今回のご紹介は飛鳥新社から出ている「夢をかなえるゾウ」(水野敬也著)でございます。

この本、去年の8月が初版ということで、今年の10月で実に38刷という恐るべきペースのベストセラーになっている(っぽい)作品です。実際、読めば分かりますが、こんなに映像化しにくい本をドラマ化しちゃうし、挙げ句に舞台でもやっているようで。それほどの影響力というか人気の高い本なんでしょう。

内容はというと、変わりたいけど変われない冴えないサラリーマンのところに、自称神様というゾウが突如現れて、夢をかなえたりましょ、ということで、いろんな課題を与えて……というようなもの。この課題を実際の読み手が実践することで、成功者になれますよ、あるいは成功者に一歩近づきますよ、というところがミソで、まさにそこが売れている理由だと思われます。

ひとつひとつ与えられた課題自体は大したことない、ちょっとだけ手をかけるとか、ちょっとだけ勇気を出せばいとも簡単にやれることばかり。それをクリアできるか否かが成功者になれるか否か、という半ば脅迫的な感じで書かれています(苦笑)

まず中身は物語仕立てになっているので、単純にストーリーだけを取り上げて言うなら、そこそこ読めるお話になっています。最後の方が若干作りすぎ、という感じがなくもないですが、1冊読み切るのに苦労するような安いストーリーの本ではありません。で、物語に挿入されている「課題」部分を含んで言うなら、個人的にはNG。何がダメって、1日1課題なんですよね。ということは、この本を読み切るのに入っている課題分だけ時間がかかるということ。読みたいときに読みたい量だけ読む人なので、この手法は結構ガマンできない感じ。

読み切ってから課題をこなしてもいいけど、でも、それで大丈夫? みたいな念押しを書いていたりするんですが、はっきり言って大きなお世話。課題をやりたいが故に読む人もいるんでしょうが、単純に読み物として読みたい人だっているわけで、そういう人にとっては方々に書かれたそういう文言がうっとおしいです。

ということで、変わりたい願望がないとは言いませんが、この課題をこなして変わりたいとは思っていないので、その部分を抜けば個人的にはオススメできます。売れているだけのことはある内容があると言ってもいいでしょう。

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「不思議な戦争の話 本当にあった戦場の出来事40話」

間が空いてしまいましたが、6冊目。で、ストック残り2冊です。

ということで、今回のご紹介は光人社NF文庫から出ている「不思議な戦争の話 本当にあった戦場の出来事40話」(広田厚司著)でございます。

こちらもまた内容はタイトル通りで、第二次世界大戦中に起こったちょっとミステリアスな事件を40話収録したものです。そう、ホントにタイトルに惹かれてつい買っちゃった1冊です(笑)

そうですねぇ。内容は、というかコンセプトは上記の通りなんですが、実際読んでみると「どの辺がミステリアス?」というようなお話が多かったんですね、この本。さすがに40話も入っているので、確かに「これって妙だよね」という話もしっかり入っているんですが、多くは話の流れでちゃんとオチが付いているものばかりで、不思議な部分が全然分からないんですね。

いわゆる、超常現象系のお話なのかどうかが個人的な決めてだったんですが、超常現象系のお話はほとんど入っていなかった次第で。まぁ、100歩譲って超常現象系とは違う「不思議な話」というのもアリだと思うんですが、よりによって謎解きをしちゃっている上に、謎が解けちゃってるんですよね。謎が解けている不思議な話は、もはや不思議ではないわけで(笑)

そういった意味で、タイトルほどには楽しめなかった1冊です。個人的にはそう感じたんですが、何気によく売れたようで、この本の前にも同じコンセプトで本が出ていて、それが好評だったが故に文庫続編を作ってみた、という流れだったみたいです。ちょっとした時間つぶしに読むならアリかな、という1冊。

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「北野誠 怪異体験集 おまえら行くな」

5冊目。ストック3冊。このペースで書いていきましょう(笑)

ということで、今回のご紹介はマイクロマガジンから出ていた「北野誠 怪異体験集 おまえら行くな」(北野 誠著)でございます。再び怪談本ということで(笑)

去年、この本の続編となる「北野誠 怪異体験集 続・おまえら行くな」を紹介しているんですが、その1作目がこの本です。順序逆にして読んじゃったんですね。というのも、この本すでに絶版になっているようで、フツーに入手は不可能になっています。たまたまこの本を気にする機会があって、読んでみようと思ったときには時遅し。すっかりなくなっていたので、仕方なくアマゾンのマーケットプレイスでプレミア価格で買いました。扶桑社版の「新・耳・袋」と似たような境遇ですね。

で、こちらが第一作なので、内容はもちろん北野誠自身が体験したいろいろな怖い話が収録されているんですが、かなり古い個人的なお話から入っています。新耳袋とはさほどリンクしてはいないんですが、例の「幽霊マンション」の話が収録され、新耳袋と別の角度から書かれていて興味深いです。

上記のように入手困難な本なので、気軽にオススメもできないんですが、もし運良く入手可能な状態に遭遇したらぜひ。

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「こころ」

4冊目。ストック減らず、なので、ちょっと更新頻度上げます……上げる予定です(笑)

ということで、今回のご紹介は講談社文庫から出ている「こころ」(夏目漱石著)でございます。……この手の作品は、版元はどこでもいいですな。内容は同じだから(笑)

文豪系の作品を紹介するのは初めてとなりますが、漱石の後期三部作の最後の作品となるもの。今はどうだか知りませんが、中学校だか高校だかの国語の教科書にも載ってたし、本を読まない人でもこの作品の名前くらいは聞いたことがあるだろう、というくらい超メジャーなタイトルです。

ワタクシももう何度読んだだろう、ってくらい読んだ作品です。先日NHK教育テレビの「ETV特集」で姜尚中が「三四郎」「それから」「こころ」を取り上げて解説をしていたんですが、それを観ていてふと読み返したくなったのがきっかけで、十数年ぶりに読み返したんですが、そもそも細かいところは忘れているので、再読すると新鮮です。特にラストの部分は、先生の遺書で締められていて、「こんな終わりだっけなぁ」と再確認しちゃいました。

全体に重いトーンの作品で、かつ作品の大半を「先生の遺書」が占めているという異形の構成となっていますが、結局「先生」の語る過去がこの作品のキモなので、仕方ないと言えば仕方ないんでしょう。上に書いたように、先生の遺書で作品自体も締められていて、「私」や「お嬢さん(妻)」のその後はまったく語られていないんですが、そこに重きはない、ということなのでしょう。

こういう名作はついスジを楽しむよりも、分析的になりがちなんですが、お話としてもなかなかよく出来ていると思います(じゃなければ、作品が残らないか・笑)。今さらオススメもないもんですが、ぜひ。

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「棄霊島」(上下巻)

3冊目。ストック4冊あるので、とっとと書きます。

ということで、今回のご紹介は祥伝社NONNOVELから出ている「棄霊島(上下巻)」(内田康夫著)でおございます。久しぶりの本格的小説でしょうか。

ご存じ、浅見光彦シリーズの100冊目となる記念碑的な作品だそうで、それを読了した後に知りました(笑)。このシリーズは文庫か新書でしか読んでいないのですが、かなり久しぶりに読んだような。実際、著者も浅見光彦シリーズとは関係ない歴史小説を書いてたり、靖国神社のお話を書いてたりしてたようで、そりゃこのシリーズの本が出てこないわけです(笑)

内容はというと、長崎と軍艦島を舞台に戦中から戦後の混乱期に起きた悲劇が根っこにある殺人事件を浅見光彦が追う、というようなもの。このシリーズではよくあることですが、「長崎殺人事件」で登場した人物やヒロインも登場します。

ま、戦争が絡んでいるお話だけに全体に重いトーンの内容になっています。ここ何作かは長い上にそんな内容のお話が多いような気がするんですが、それでもぐいぐい読ませるのはさすが。シリーズの強みというか、作家の手腕というか。

新書とは言え上下巻で、そこそこ厚みもあるので、フツーに読めばそれなりに時間もかかるでしょうが、テンポよく読ませてくれるので飽きさせません。オススメです。

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「ひかりの剣」

2冊目。この調子で書いていかないと読む速度に追いつかなそうです。

ということで、今回のご紹介は文藝春秋から出ている「ひかりの剣」(海堂 尊著)でございます。ずいぶんと久しぶりに書くような気がしますが。ちなみにこの本、8月初版の本で発売日に買ってるんですが、やっぱり今の今まで引っ張っちゃいました。当然、面白いだろうという予測の下にすぐ読み終えるから惜しいな、と思って(笑)。この時点で読了したのは、他でもない、また別の本が発売されたからです。果たしてそれも3ヶ月後くらいに読まれるのかどうか。

海堂 尊の著書ということは、当然「バチスタ」シリーズにつながる1冊になっています。時系列は以前ご紹介した「ブラックペアン 1988」と同じと考えていいと思います。舞台は1988年から1年間という設定だと思われます。

で、内容はと言うと、前作「ジーン・ワルツ」で出てきた登場人物と「バチスタ」シリーズでの主役級人物がメインの青春小説です。医学的なお話は何もなく、2人が剣道部でどうちゃらこうちゃら、というお話。「バチスタ」シリーズの主役級の20年前のエピソードは「ブラックペアン」にも書かれていますが、ここでも挿入されています。また、20年後の病院長が転籍してきたエピソードが「ブラックペアン」とは別の角度で書かれているのも面白いですね。

読めば分かりますが、「ジーン・ワルツ」で出てきた登場人物は“僕”で、「バチスタ」シリーズで出てきた人物のくだりでは人名で書かれています。「ジーン・ワルツ」の人物をより重く書きたかったのでしょうか。ここに引っかけて、また別の作品を書くつもりなのかも知れませんが。

この本のタイトル「ひかりの剣」もちょっと意味深で、物語の中に重要度高めの人物として“朝比奈ひかり”なる女性が出てきます。おそらく、この女性の名前に引っかけてのタイトルだと思うんですが、過去の作品に登場したことがない人物なので、果たしてこれも別の作品につなげる伏線なのかどうか。

ということで、この人の作品は読めば読�%

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「戦略・戦術で解き明かす 真実の『日本戦史』」

もう9日ですが、今月の1冊目。で、ストックが2冊もあるので、とっとと書いていきます。

ということで、今回のご紹介は宝島SUGOI文庫から出ている「戦略・戦術で解き明かす 真実の『日本戦史』」(家村和幸監修)です。

内容はというと、日本国内外で起こったさまざまな「戦闘」について、戦略的・戦術的な観点からその実相を解き明かしていこう、というもの。

実際に取り上げられているのは、一番古いものだと元寇で、当然一番新しいものは太平洋戦争。関ヶ原や長篠の合戦、川中島の合戦なんかも取り上げつつ、文禄・慶長の役や薩英戦争、日清戦争など、この手の本だとあまり出てこない戦闘についても言及されています。

で、この本の何が面白いって、巷間伝わっているその戦いに関する「常識」がことごとく否定されている点に尽きる。例えば、「長篠の合戦で鉄砲三段撃ちはなかった」とか「姉川の合戦で織田・徳川連合軍は圧勝しなかった」とか「関ヶ原で順当にいけば石田三成は勝っていた」などなど、一読すると「そうなの?」と思ってしまう内容が多いです。もっとも、それも当てずっぽうで書いているのではなく、きちんと事実関係を洗った結果、そうでしょう、そう言わざるを得ません、みたいな書きようなので、納得もすると。

監修にあたった方は元陸自の二等陸佐(昔で言うところの中佐?)だった人のようで、いろんな職を歴任された方のようです。ま、元自衛官が監修した(書き手はフツーのライターさんっぽいのがちょっと、と思わないでもないですが)ってところもひとつポイントなのではないかと思います。これも万人向けではないですが、読めば結構楽しめる1冊ということで、オススメです。

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「ジャック・キャンフィールドの引き寄せの法則を生かす鍵」(10月読了分)

で、これが10月読了分の10冊目。読んじゃいるんですが、書けない(書いてない)のが難点。これからはもうちょっとリアルタイムに書くようにしないと。

ということで、今回のご紹介はPHP研究所から出ている「ジャック・キャンフィールドの引き寄せの法則を生かす鍵」(ジャック・キャンフィールド/D・D・ワトキンス著)でございます。最後は怪談ではなく別の本で締め、です。

内容はもうタイトルまんま。引き寄せ系の本です。

このブログは読書録なので、映像関係は特に触れることもありませんが、この引き寄せ系の本の総本山「ザ・シークレット」のDVDというものがあり(そっちが先?)、著者のジャック・キャンフィールドなる人物はその中で“賢人”の1人として出演しています。ま、その人が書いたという意味で、他の引き寄せ系の本に比べると、ホンの少しだけ重みがあるかな、という印象はあります。

実際、読んでみれば分かりますが、「ザ・シークレット」の実践について非常に分かりやすく、なおかつ取っつきやすいように書かれていて、試してみようか、という気にさせます。おそらくは、この「試してみようか」という気持ちになること(させること)が引き寄せについては重要なところなんでしょうが、そう考えるとこれ以上なく実践的な1冊かも知れません。

惜しいのは、この本もそうなんですが、あくまでも「ザ・シークレット」を読んでいる、あるいは観たことがある、という前提の下に書かれているという点。裏を返して言えば、読んでない、観ていない人には何のことやら、というところがあります。なので、実践的であり、分かりやすいという意味では入門編にもぴったりなんですが、この本を理解し、実践するためには、まず「ザ・シークレット」を読んでね、と言わざるを得ません。そこを除けば、繰り返しになりますが、良書だと思います。

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「恐怖箱 超-1 怪コレクション 彼岸花」(10月読了分)

ということで、10月末日に間に合わなかった10月分9冊目です。

今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 超-1 怪コレクション 彼岸花」(加藤 一編)でございます。やっぱり怪談本、ってことで(笑)

「恐怖箱」シリーズの最新刊、という位置づけのこの本。最新刊ではありますが、先行して刊行され、ここでも先に紹介していた「黄昏の章」「夜明けの章」と似た印象です。「恐怖箱」シリーズとして出ていた3冊、「怪医」「蛇苺」「老鴉瓜」と違って、著者が多数存在しているところに「黄昏の章」「夜明けの章」との共通点があるかもしれません。

内容はといえば、ワタクシ好みの不可解な話あり、怖い話ありで、結構読ませてくれます。こちらも収録話数が多めなので、サイズの割に読みでがあるのもいい感じ。

毎度書いていますが、万人向けではないにせよオススメの1冊です。

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