「ひとり百物語」
5冊目。何やかやで今月最後になっちゃいました。先月に引き続き、意外なほど読めてないんですよね。困ったもんです。
ということで、今回のご紹介はメディアファクトリーから出ている「ひとり百物語」(立原透耶著)でございます。締めが怪談になっちゃいましたが(笑)
と、書いた通り、かつタイトルでも分かる通り、怪談本です。そもそもこの方、怪談作家でも何でもなく、ファンタジーとかそういう系統の作家さんだったりするらしいんですが、幸か不幸か「見える」人のようで、自分の体験を書き連ねていったら「百」あった、というお話みたいです。
なので、タイトルも分かりやすく「ひとり百物語」となってるみたいです。ま、実際には本人の体験ではなく、身内の体験談なども含まれているので、完璧に“ひとり”ではないですが。
肝心の中身ですが、百物語と銘打っているのできちんと100話収録されています。何気に本人はちょっと気にしていたようで、あとがきにもう一話分として実質101話収録という、ある意味新しいスタイルを取っています(笑)。Amazonのレビューとかでもすでに書かれていますが、実に淡々と、取りようによってはポップにすら取れる文体で怪談を書いています。なので、読んでいる最中は「そうなんだぁ」としか感じないんですが、後から思い返してみると「結構怖くね?」という、怪談本の王道からちょっと外れた1冊です。
特に章立てをしているワケではありませんが、同じ根っこの話をいくつかに分割して「その1」「その2」とやってたり、時系列関係なく登場する人物やその他が同じだけどまったく違う話、というのがいくつも収録されています。だからと言って水増しされている感があるワケでなく、きちんと読ませてくれる本です。ライトな怪談好きからジャンキーまで幅広く楽しめるのではないでしょうか。万人向けではありませんが、オススメです。
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