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「怪談実話系2 書き下ろし怪談文芸競作集」

6冊目。ストック3冊になっちゃったので、とっとと書きます。

ということで、今回のご紹介はMF文庫から出ている「怪談実話系2 書き下ろし怪談文芸競作集」(『幽』編集部編)でございます。季節柄、またも怪談ということで(笑)

で、この本。去年の7月の最後に紹介している「怪談実話系」のシリーズ第2弾となります。前作同様、怪談の「性質」を問わず「怪談」を収録したオムニバス本です。

去年とは執筆陣の顔ぶれが若干異なり、中山市朗、木原浩勝、平山夢明、加門七海に岩井志麻子などに加えて、「ひとり百物語」の立原透耶が加わった代わりに、京極夏彦の名前が消えています。

ビッグネームの名前が消えたからとて、収録されている個々の話はどれも秀逸で、前作同様なかなか読みでのある本にまとまっています。ただひとつ、惜しいのは巻末に収録された山田野理夫のお話。確かに「怪しい」という意味では怪談の体を成しているんですが、読み終わると「で?」という煮え切らないお話になっていること。怖くはないし、異様な雰囲気は感じるものの、その雰囲気だけでお話を引っ張っている印象で、もやっとした読後感なんですよね。そこがどうもこの本の趣旨にそぐわないのではないかな、という感じがしてならないわけです。

ま、それを除けばなかなか面白く読める1冊です。強くオススメです。

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