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「戦争ができなかった日本 −総力戦体制の内側」

もう9月も後半ですが、2冊目。ストックも2冊です。今月は特に読めてないですねぇ。

ということで、今回のご紹介は角川oneテーマ21から出ている「戦争ができなかった日本 −総力戦体制の内側」(山中 恒著)でございます。太平洋戦争モノです。

で、内容はと言えば、ありがちな「太平洋戦争を振り返る」的なものではなく、太平洋戦争当時の戦時経済の内側を描いたもので、この手の本は新書でもあまり見かけないなぁ、と思って手に取ったワケです。

この本を読むと、やれ技術力だ資源力だ、生産力だ、という論議の下に「だから負けたんだよね」という、ありがちな結論ではなく、経済力の部分で大幅に劣っていた故に敗戦した、とも言えるその実情が理解できます。また、普通の本だと軍部の指導ミスに敗戦の原因を見いだしたりするものですが、この本では経済政策の誤りに敗戦の原因のひとつを見いだしています。いちいち書きませんが、まぁ、とにかくひどい経済政策を敷いていた、というのが解ります。それによって、国民は過剰な負担を強いられ、生産力は落ちる一方、さらに資源は失われる一方、という悪夢のような悪循環に陥っていたようです。

総力戦体制の内側、と銘打っているので、経済だけでなくメンタリティの部分にも触れており、そこでも「やっぱムリあったんだよねぇ」としみじみ納得させられます。

ということで、冒頭にも書きましたが、経済面から見た太平洋戦争というのは、新書で見たことがありません。内容もかなり詳細に描かれ、読んで納得する1冊になっています。強くオススメです。

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