文庫:その他

「願いを叶える77の扉 大天使とマスターを呼ぶ」

8冊目。

ということで、今回のご紹介はライトワークスから出ている「願いを叶える77の扉 大天使とマスターを呼ぶ」(ドリーン・バーチュー著)でございます。で、再び天使です(笑)

この本はというと、前に紹介した2冊は「天使」にフォーカスして、体験談やら出会う方法を書いた本でしたが、こちらはもうちょっと毛色の違う本になっています。

まず、天使もさることながら、天界(あの世ではない)にいる天使も含めた77のマスターたちがいかなる存在で、どういうお願いに対してより効力を発揮してくれるのか、という解説をしている本です。なので、出会う方法云々よりも出会えることが前提で、その呼び出し方みたいなところを書いた本です。

まぁ、キリスト教圏の人が書いた本にも関わらず、キリスト教系の天使やらだけでなく観音、ブッダはおろか、ヒンドゥ系の神様、実在した人などなどいろんな人が「マスター」として解説されています。むろん、キリストや聖母マリアといった存在も扱われているわけで、聖人のごった煮、といったイメージ。

コレを読むと少なくとも、宗教的にどうこうというお話ではなく、神という大きな存在がいて、そこに天使やらキリストやらその他いろんな聖人・聖なる存在がいる、ということが朧気に分かってきます。その神を何かの形で祀ると「宗教」のできあがり、と。

もっとプリミティブに、絶対的な存在に対して祈る、その祈りの方法と○○に効く神様がそこにいるんで、その神様にこう祈りましょう、的な本だと思うと間違いがないです。あちこちの神様がごった煮になっているので、そもそも信仰としてどうだ、という側面もあったりするので(笑)

ここに書かれている聖人・聖なる存在の有無や効果(?)についての疑念はさておき、純粋に読み物としても楽しめる1冊になっているとは思います。万人向けでないので、強くオススメはしませんが。

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「恐怖箱 女郎花」

4冊目。あと3冊あります。月内には読み切れる本がないので、7冊で打ち止めになるんじゃなかろうか、と思ってます。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 女郎花」(加藤 一編)でございます。スピリチュアルの次は怪談かよ、と(笑)

シリーズの概要については、もう触れるまでもないので割愛。「恐怖箱」シリーズの最新作、ということで、実話怪談コンテスト「超−1」の秀作コレクションとなっています。

全部で43話(特に話数表示はしていないので、勘定しました・笑)と数字はやや少なめですが、いつものごとく内容はかなり詰まった感じの1冊です。そして、いつものごとく心底怖かったり、ちょっと笑えたり、不思議な話だったり、とバリエーションに富んだ実話怪談が収録されています。

このシリーズは、おそらく今後も良質な怪談が収録され続けていくことでしょう。大ネタがないので、インパクトに欠ける、という向きもあろうかと思いますが、大ネタだけが怪談でもないわけで、逆に最小限の文章で最大の恐怖を、という点においてすぐれたシリーズだと思います。

万人向けではないですが、強くオススメです。

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「恐怖箱 赤蜻蛉」

5冊目。ストック変わらず3冊です。が、今日で8月もお終いなので、とっとと書きます。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 赤蜻蛉」(鳥飼 誠・怪聞亭・つきしろ眠著)でございます。夏の終わりの怪談本、といったところでしょうか(笑)

内容はもう言うまでもなく、「超-1」グランプリで発掘された“有能”な実話怪談作家さんの共作本。なので、当然中身は実話怪談です。ま、これまた改めてここで書くまでもないんですが、ワタクシは実話怪談がお好みなので(笑)

構成自体はオーソドックスなもの。淡々と短い怪談が掲載されているスタイルで、個人的にはヘタにひねった本よりこういう方が好みだったりします。作品自体も秀逸なものが多く、ちょっとおかしい話や重い話、不思議な話などバリエーションに富んでいます。

ということで、これだけ巻を重ね、内容もしっかりしたものを送り出し続けているので、怪談本のスタンダードの地位も築きつつあるかな、という印象があります。時期はもうお終いですが、怪談好きならぜひ。オススメです。

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「『超』怖い話 Ξ(クシー)」

2冊目。ストックも変わらず2冊です。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 Ξ(クシー)」(松村進吉編著)でございます。夏なんでやっぱり怪談です(笑)

で、こちらは連番というかマーキングというか、何しろ順繰りの呼称が付いているので、「『超』怖い話」の本家本元(?)と言える1冊でしょう。

中身はと言えば、ここしばらく刊行されていた「超怖」シリーズの中でも、なかなかヘビーな1冊でした。収録話数は40話と比較的少なめですが、1話1話は粒ぞろいと思います。特に後半に収録された「鑑賞会」なる話はヘビー中のヘビー。後味が超悪いし、おまけに全体像が今ひとつ見えてこない不気味さもある1話。

という感じで、実話怪談本として秀逸な一冊だと思います。無論、万人向けではありませんが、強くオススメです。

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「てのひら怪談 己丑 ビーケーワン怪談大賞傑作選」

8冊目。

今回のご紹介はポプラ文庫から出ている「てのひら怪談 己丑 ビーケーワン怪談大賞傑作選」(加門七海・福澤徹三・東 雅夫編)でございます。

今月、「てのひら怪談」はすでにご紹介していますが、その続編というかシリーズ第2弾という位置づけの本になります。なので、コンセプトや成り立ちも第1弾とまったく同じ。プロの投稿もあるようですが、大半は素人の投稿による800字以内で書かれた「怪談」108話のオムニバス本です。

第1弾にもちょっと書きましたが、傑作選とは銘打ちながらも素人投稿が主体なので、やはり文体もバラつきがあるし、内容も玉石混交といった感じです。さらに言うなら、この第2弾はより「創作系」に重きが置かれているようで、独特な世界を短く簡潔に描いた作品が多めになっています。

個人的には、「怪談」色はちょっと弱まっている感じがして、「怪談」というよりは、以前あった「ショートショートの広場」的な印象を持ちました。短くて不思議な世界を持つ話、という感じ。

ということで、1冊目の方がはるかに好印象です。この本も実話怪談が収録されているのは間違いない(巻末についている作者のコメントに入っていたので)んですが、実話怪談はおろか、怪談という領域すら逸脱した雰囲気なので、どうしてもイマイチな感じです。ま、時間つぶしにちょいと読む、というくらいであれば、いいんじゃないでしょうか。

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「怪談実話系2 書き下ろし怪談文芸競作集」

6冊目。ストック3冊になっちゃったので、とっとと書きます。

ということで、今回のご紹介はMF文庫から出ている「怪談実話系2 書き下ろし怪談文芸競作集」(『幽』編集部編)でございます。季節柄、またも怪談ということで(笑)

で、この本。去年の7月の最後に紹介している「怪談実話系」のシリーズ第2弾となります。前作同様、怪談の「性質」を問わず「怪談」を収録したオムニバス本です。

去年とは執筆陣の顔ぶれが若干異なり、中山市朗、木原浩勝、平山夢明、加門七海に岩井志麻子などに加えて、「ひとり百物語」の立原透耶が加わった代わりに、京極夏彦の名前が消えています。

ビッグネームの名前が消えたからとて、収録されている個々の話はどれも秀逸で、前作同様なかなか読みでのある本にまとまっています。ただひとつ、惜しいのは巻末に収録された山田野理夫のお話。確かに「怪しい」という意味では怪談の体を成しているんですが、読み終わると「で?」という煮え切らないお話になっていること。怖くはないし、異様な雰囲気は感じるものの、その雰囲気だけでお話を引っ張っている印象で、もやっとした読後感なんですよね。そこがどうもこの本の趣旨にそぐわないのではないかな、という感じがしてならないわけです。

ま、それを除けばなかなか面白く読める1冊です。強くオススメです。

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「『超』怖い話 怪逅」

5冊目。ストック2冊です。今週末で7月も終わりなので、とっとと書いていきます。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 怪逅」(久田樹生著)でございます。再び怪談本です(笑)

先月、「『超』怖い話 怪歴」という本を紹介していますが、位置づけとしてはその本の続編です。正確には著者の単著2作目、ということになります。

なので、この本も「『超』怖い話 怪歴」と同様、ちょっと変わった構成になっています。やはり大ネタの話をいくつか小分けにして収録したパートと、短・中編の独立した話を散らしてあるパートに分けてお話を収録しています。

これまた「怪歴」と同様、重く暗く粘着質なお話が多い一方で、今回はちょっとライトなお話も散りばめてあり、より読みでのある1冊になっています。硬軟取り混ぜた良質なお話ぞろい、という印象があります。あと、今回特に印象に残ったんですが、重い話については現在進行中のお話や、オチをスパッとそぎ落とした話が多かったように思えます。それが悪い、というのではなく、むしろ「で、どうなったのかな……」と想像力をかき立てる効果があったように感じます。

「怪歴」にも書きましたが、著者がメジャーでない分、もしかしたら手に取りにくいかも知れませんが、これも名シリーズの1冊に名を連ねるだけのことはある良書だと思います。怪談好きにはオススメ。

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「てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選」

2冊目。ストック変わらず4冊なので、単純に書くのが追いついてないだけです(笑)

ということで、今回のご紹介はポプラ文庫から出ている「てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選」(加門七海・福澤徹三・東 雅夫編)でございます。引き続き怪談。そして、今月はかなり怪談多めです(笑)

で、本の内容はというと、そのまんまなんですが、すでに単行本で刊行されていた同名の本の文庫化です。単行本ではきっちり100話収録だったみたいですが、文庫化で8話追加されて108編のお話が収録されています。

そもそも「てのひら怪談」なるものは、この本のまえがきにも触れられているんですが、オンライン上で800字の字数制限を設けて開催した怪談コンテスト(?)が母体。結果、かなりの反響があり、応募数も相当数にのぼったとかで、その中からピックアップしたのがこの本、という成り立ちです。

単行本自体は結構前に刊行され、この本も一昨年の発売だったりするんですが、怪談好きのワタクシがイマイチ手を出せなかったのは、たった一点の理由。収録されている話が「実話」か「否」か。大した話じゃないのかも知れないですが、ワタクシ的には最大のポイント。作り話の怪談は興味がないんですよね。で、今回たまたま本屋に行って、たまたま目に入って、再度目次なんかを見てみたりすると、どうもどこかで見たような著者の名前も並んでいるな、と。そもそも、この怪談大賞に関しては、実話か創作かは問われていないので、実話も混ざっている。しかも、結構な数混ざってそう、ということで、入手した次第です。

そんな成り立ちの本なので、文体は統一感がないし、800字の字数制限があるせいか、個々の話のできばえはかなりバラつきがあります。玉石混交といったところ。当然、ハナから創作と分かる話も入っているし、実話か創作かビミョーな線にあるものも結構あるような。ま、怖いかどうかはさておき、108話分の分量はあるし、著者が結構な数いるので、オムニバスとしては悪くない感じです。

解説に京極夏彦の一文が添えられていますが、当たり前のごとく、この人の理屈っぽい含蓄のある解説が一番読みでがあります(笑)。本編が悪い、という意味ではなく。怪談好きにはちと物足りないでしょうが、読み物としてはさほど悪くないです。

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「恐怖箱 蟻地獄」

8冊目。今月はコレで打ち止めでしょう。読みさしが3冊と、来月以降は怪談本がどっちゃり出てくるので、もう少しペースアップするものと思われます(笑)

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 蟻地獄」(原田 空・矢内倫吾・高田公太著)でございます。結局、3冊立て続けに怪談本です(笑)

こちらは「超怖」シリーズとは別ラインのシリーズ(根っこは同じでしょうけど)で、超-1グランプリ出身の著者3人による実話怪談の競作本です。すでに10冊を超えるシリーズとなっており、うち1冊(創作怪談本)を除いて、すべてをここでも紹介しています。で、そのシリーズ最新刊がこの本。

構成は読んでいて安心のオーソドックスな実話怪談本。オーソドックスな構成とは裏腹に、こちらも結構ヘビーな話が収録されています。淡々と語られているので、それで怖さが和らいでいるところがあるかも知れませんが、冷静に想像してみると実に気味の悪い、怖い話のオンパレードです。この本は特にスプラッター系のお話が多いかも知れません。なので、想像力豊かな人が読むと、気分が優れなくなることがあるかも。

シリーズものなので、つい内容もたるみがち、と思いきや、テンションは非常にいいところで一定しているように思えます。極端にエスカレーションすることもなく、さりとてテンポのいい軽い話になりがちになることもなく、ストレートに怖い本で続いている感じです。この本もそういう意味で堪能できる1冊です。グロな話が入っているので、苦手な人は不向きでしょうが、怪談好きならぜひ。強くオススメです。

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「『超』怖い話 怪記」

7冊目。ストック1冊です。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 怪記」(松村進吉著)でございます。引き続き怪談ということで。

こちらもまた概要は省略(笑)。↓で書いたように、この著者もまた超-1グランプリ出身の人だそうです。

で、こちらはというと、オーソドックス・正統派の実話怪談本、という体裁です。が、構成がオーソドックスでも、中身は実にバラエティに富んでいます。ちょっと軽めのお話や、オチがいい話なども入っている一方、やはりこの本でもちょっと長めのお話に、重く、暗く、粘着質なお話がいくつか収録されています。実際にそういう話を体験した人がいてこその実話怪談なのですが、ホント、実際に体験していたらシャレにならん話ばかり。

こちらも著者に覚えがないので、手に取りにくいということはあるやも知れませんが、シリーズの看板を信じて、の買いの1冊だと思います。強くオススメです。

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「『超』怖い話 怪歴」

6冊目。ストックは減らず2冊なので、とっとと書きます。明日で6月も終わりなので。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 怪歴」(久田樹生著)でございます。すっかりシーズンイン、ということで怪談です(笑)

ま、概要はもう省略します(笑)。いわゆる「超怖」シリーズの1冊。著者は言われてパッと気づく方ではありませんが、超-1グランプリの成績優秀者だそうです。

中身はというと、ちょっと変則的な構成になってます。「新耳袋」のようにひとつのエピソードをいくつかの小見出しに分けている長編が何本か収録されている一方で、いわゆる実話怪談系の短い話を散りばめてあるというもの。この短編系の話もさることながら、長編は相当に重く、暗く、粘着質なお話ぞろいになっています。

全体にバランス良く怖い話がずらりそろった本となっています。著者に覚えがないので、手を出しにくい向きもあるやも知れませんが、人気シリーズに名を連ねるだけの1冊になっています。強くオススメです。

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「『超』怖い話 I(イオタ)」

3冊目。ストックも3冊に増えちゃいました。淡々と書いていきます。

ってことで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 I(イオタ)」(加藤 一編著)でございます。「超怖」シリーズの本ですね。

まぁ、もう言わずと知れた怪談本なので、細かいことは割愛(笑)。編著者のまえがきによれば、シリーズ通巻20冊目にあたる本ということで、2007年時点ですでにかなりの冊数になってます、的なシリーズです。もっとも、個人的には加藤さん名義の本以降しか持っていないので、それほど冊数はないんですが。

で、内容ですが、この本から共著者が入れ替わったようで、ワタクシが持っている「超怖」シリーズのイメージとはやはり違っています。今現在フツーに読んでいる、これ以降の本と同じテイストではなかろうか、と。中でも、この本に関して言うなら、いわゆる幽霊譚ではなく、理解不能・解釈不能なお話が多めなように思えます。もちろん、背筋に来そうな因縁話もポツポツ収録されていて、バランスのいい構成になっています。

特に因縁話は、「なぜ? どうして?」が語られていないので、非常に不気味な話になっています。

今年も怪談の季節がやってきましたが(笑)、やはり老舗の怪談本は違います。万人向けではありませんが、強くオススメです。

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「hanaの東京ご近所写真散歩」

4冊目。ストック変わらず2冊です。何とかもう2冊くらいは読みたいところです。

ということで、今回のご紹介は枻文庫から出ている「hanaの東京ご近所写真散歩」(hana著)でございます。相変わらずの雑食読書ですが、今回は久しぶりの写真本です。

で、著者の名前がhana、と欧文表記ですが、どうやらブロガーさんのようです。とは言え、本文自体はブログからの抜粋編集ではなく、書き下ろしとなっています。

内容はというと、タイトルそのまま。著者が写真を撮りつつ、四季折々のエッセイを綴っているというもの。

文章はいわゆる「物書き」でないにしても、日々思ったことや感じたことがよく伝わるいい文章を書いています。また、写真も機材を使い分けて雰囲気のあるものを載せてます。

良くも悪くもそれだけと言えばそれだけですが、ちょい読みにはちょっともったいないくらいのクオリティはあると思います。オススメです。

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「デザイン馬鹿」

3冊目。ストック2冊です。若干調子が出てきましたかね。

ということで、今回のご紹介は枻文庫から出ている「デザイン馬鹿」(ヒラヤマユウジ著)でございます。自分の中では意外感ゼロなんですが、ここで紹介するのは初めてくらいかも知れない、サブカル系の本です。

そもそも著者は何屋なのかよく分からないんですが、たぶんイラストレーターでデザイナーくらいな雰囲気なんでしょう。ま、そういう著者が自分のたどってきた道をほんのり振り返りつつ、デザインにどっぷり浸かってます、大変だけど楽しいです、的なことを言っている本です。

と、ざっくり書いちゃいましたが、実際のところ活字として読むパートはさほど多くないし、読むパートの文字量も実に大したことないです。つまりは見る本、あるいは愛でる本、といったところでしょうか。そこに載ってるイラストやらマンガやら写真やらデザインやらが、サブカルのにほひを漂わせてるので、敢えてサブカル本と言っているんですけどね。

ワタクシもそういう業界の端くれにいたので、お仕事的に大変だよね、という部分はとっても共感できるし、大変だけど楽しいんだよ、という話にもいたく共感できます。単純に載ってる図版を楽しめるところもあるので、とりあえずオススメ。業界のことが分かってる人にはさらに強くオススメです。

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『「極」怖い話 罠』

3冊目。ストック1冊です。ってか、もう月も半分超えたっちゅーのに、まだ全部で4冊。あまりにもペースが遅いですな。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている『「極」怖い話 罠』(加藤 一著)でございます。再び怪談本ということで。

ここでも以前ご紹介した『「極」怖い話』の続編にあたります。まぁ、怪談なので続編もへったくれもないんですが、一応シリーズとして続編、ということで。無論、著者は加藤さんなので、中身は当然実話怪談です。

例によって長編怪談……ではないんですが、構成はとても意欲的(?)です。この手の本の常として、語り部は地の文で語らず、見聞きしたことだけが文として残るわけですが、この本は語り部が自ら語り、かつその流れで怪談を存在させているという、かなり変わった構成になっています。

正直、読み始めて「ん?」と戸惑ったことは否めませんが、読み進めていくうちにすんなり入ることができたので、これはこれ、スタイルとしてはアリだなぁ、と思った次第です。

ただし、いわゆる「怪談を読む」という感じではなく、ひとつの読み物を淡々と読み進めていく感じがします。怪談自体は不思議な話あり、相当怖い話ありと、実にバリエーション豊富。さすがの一言です。

欲を言えば、もう少し分量が欲しかったかもなぁ、という気がしないでもなかったですが、堪能できる一冊だと思います。万人向けではありませんが、オススメです。

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「『超』怖い話 超-1 怪コレクション vol.3」

7冊目。残りもまとめて連投します。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 超-1 怪コレクション vol.3」(加藤 一編)でございます。これまた2つ前のポストで紹介している「『超』怖い話 超-1 怪コレクション vol.2」の続きになります。

成り立ちやら何やらはVol.1、Vol.2と同じなので、端折って感想だけ。Vol.2では内容がややパワーダウンしている、というようなことを書きまして、Vol.3はさらにさらに、と思っていたんですが、なかなかどうして。おそらく、3冊の中では一番密度が高いし、話の内容もレベルの高いものばかりです。まぁ、実話怪談にレベルの高いの低いのっていうこと自体ナンセンスと言えばナンセンスなんですが。

それはさておいて、この本もフツーの文庫サイズながら、非常に読みでのある1冊です。収録話数も75話とそれなりに量があるのは確かなんですが、収録話数以上の「読んだな〜」感があります。それだけ秀逸なお話が入っていると思ってもらって間違いないです。これも万人向けではありませんが、強くオススメです。

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「『超』怖い話 超-1 怪コレクション vol.2」

4冊目。変わらずストック1冊です。ここまでで5冊は意外といいペースなんですが、この後どうなることやら。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 超-1 怪コレクション vol.2」(加藤 一編)でございます。2つ前のポストで紹介している「『超』怖い話 超-1 怪コレクション」の続編という位置づけになります。

と、いうことなので、別に多くを語る必要もなく、成り立ちも第1弾と同じ。収録話数が若干減っているようですが、これまた結構読みでのある1冊です。惜しいのは、第1弾から比べると若干パワーダウンしているというか。因縁話がやや多めに感じたのと、いくつかの不可解な話が本当の意味で不可解すぎて咀嚼しきれなかった、というところがあって、そこに食い足りなさが残りました。

とは言え、実話怪談本としては十分一級品だと思います。万人向けではありませんが強くオススメします。

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「恐怖箱 怪癒」

3冊目。ストック1冊です。じゃんじゃん読んでいくのはやぶさかじゃないんですが、本代が結構バカにならないのが難点になってきました(苦笑)

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 怪癒」(雨宮淳司著)でございます。再び怪談本です(笑)

で、こちらは恐怖箱シリーズの最新刊。著者は恐怖箱シリーズの第1弾「怪医」も書いている人です。なので、内容的には直接つながっているワケではないですが、一応続編と考えてもいいかと思います。もちろん、前作のコンセプトは「一応」活かされていて、病院モノの怪異を集めた本と言っていいでしょう。

ちと歯切れが悪いのは、著者もまえがきで書いていますが、やはり病院モノと括るにはムリがある、というところでしょうか。大きく括れば医療も関係ある、というレベルで、コレについてはあまり深く考えずに読んでもいいと思います。

お話は全部で10編。比較的長めの話が多いので、前に紹介した「超-1 怪コレクション」とは違った意味で読みでのある1冊になっています。帯には「蛇の杙」という話を大々的にフィーチャーしているんですが、本のラストに収録されています。怖いというか、壮絶な話です。理屈で理解しようとしても、それを超えた現象が書かれています。

全体に暗いトーンで書かれていて、おどろおどろしい感じがする本ですが、それもまた怪談本の醍醐味。万人向けではありませんが、オススメです。

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「『超』怖い話 超-1 怪コレクション」

今月の1冊目。ストックが早くも2冊なので、今月は割といいペース……かも。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話 超-1 怪コレクション」(加藤 一編)でございます。ややご無沙汰だった怪談本です。

で、タイトルからして分かる通り、新耳袋と並び称される「『超』怖い話」の冠が付いた1冊です。実際には編者の加藤さんが主催(?)している「超-1」から選りすぐりの怖い話を集めたアンソロジー的な本で、この後に続く「恐怖箱」シリーズの先駆けとなった作品と思われます。

正直なところ、あまり期待はしていませんでした。編者たる加藤さんが拾ってきて自ら書いた本でもなく、クオリティはどうなんだろうか、と。まして、「超-1」第一回目のエントリー作品からのチョイスということもあって、さらに???という感じでもありました。が、読んでみるとはっきり言って傑作ぞろい。実話怪談に傑作も何もないんですが、それにしたって緩急自在、本当に怖い話からちょっと笑ってしまう話、グロな話などなど読んでいて飽きません。フツーサイズの文庫ですが、82話も収録されているせいか、意外に分量を感じます。無論、怪談本に関しては分量がある方が読みでもあっていいんですが。

怪談本なので万人向けではありませんが、強くオススメです。

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「横木安良夫流スナップショット」

6冊目。今日で2月もおしまいなので、もう1冊も連続投稿します。

ということで、今回のご紹介は枻文庫から出ている「横木安良夫流スナップショット」(横木安良夫著)でございます。久しぶりの写真本ですね。

こちらのブログは読書録なので、画像が載ることがないわけですが、もうひとつのメインブログの方では写真を載せることも多々あったりして、特にスナップショットには興味があったわけです。観光名所や美しい物・コト・場所を撮るのにはどうしても限界があるので、その点スナップならどこででもいかようにも撮れるなぁ、と。

そのスナップショットをいかにして撮るか、というような方法論を書きつつ、スナップショットを軸にした写真の歴史をざっくり概観した本です。それに、著者が撮った写真を本の約半分弱載せているという構成。

一番印象的で、かつそこに触れていたのでこの本を買った、というのもあるんですが、肖像権の話が書いてあります。まぁ、ストリートスナップを撮ろうと思ったら、否が応でも人は入ってしまうし、むしろ何気ない人を撮るところに面白さがあるわけですが、その肖像権について言及している本はそうそうないような気がします。結論として軽犯罪法に触れない程度に、相手に気づかれず撮るのが良い、といいのか悪いのか的なオチを付けていますが、法廷闘争も辞さない覚悟は必要という硬派な話も書いてあったり、しごくまっとうな本です。

収録している写真も全部著者が撮ったものですが、好みの写真が多く、見ているだけでもなかなか楽しめる本です。写真を撮らない人には見るだけに終わっちゃう本ですが、とりあえずオススメです。

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「『超』怖い話N」

2冊目。ストック1冊です。こうやって、ちゃんと書いていけばいいんですよね(笑)

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『超』怖い話N」(加藤 一編著)でございます。いわゆるひとつの怪談本です(笑)

過去、加藤さんの関わった本では「恐怖箱」と「『弩』怖い話」のシリーズをここで紹介してきましたが、今回の「『超』怖い話」がすべての原点になるシリーズです。もっとも、過去のシリーズについてはほとんど読んでいないんですが(苦笑)

で、久しぶりに読んだこのシリーズ。「恐怖箱」や「『弩』怖い話」もいい感じでしたが、やはり本家本元、ひと味違う怖さでした。サイズも文庫で厚みもさほど変わるもんじゃありませんが、密度が違うというか。グロな怖い話からごくライトな不思議な話まで、硬軟取り混ぜて絶妙なバランスで収録されています。話数も勘定していませんが、少なからず多からず。

夏以外は怪談なんて、と思う人がほとんどでしょうが、怖い話は年中起こっているし、年中怖いものです。そのあたりをしっかり突いたこの本、万人向けではありませんが強くオススメです。

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「あなたの望みを世界一早くかなえる本」

12冊目。今月ラストです。とりあえず年初は12冊ということで、ボチボチ読めました。実は半端に読みさしている本が5冊くらいあるので、集中して読めば今月もっと読めたかも知れません。ま、来月以降に順番に紹介できるでしょう。

ということで、今回のご紹介は王様文庫(三笠書房)から出ている「あなたの望みを世界一早くかなえる本」(ブレンダ著)でございます。タイトルだけ見ると、イマイチどんな本か分かりにくいかも。

で、内容はいわゆる「引き寄せ」本です。だから買ってみた、というのもあるんですが(笑)。構成も引き寄せ本にありがちな「願うだけでいい」とかというもの。仕掛けは分かりやすく書いてあるので、単行本のそれに比べて、回りくどいこともなく、スラスラ読めます。

この本、というか、この著者の本の大きな特徴は「タッピング」なるテクニックを使って、不要な感情から解放されて、よりポジティブな感情の状態に持って行きつつ、幸運を引き寄せましょう、という項目が入っていること。実は、この著者の単行本(内容は似たようなもんですが)が文庫化されたのか、と思って買ったところもあったんですが、奥付を見たら文庫書き下ろしだそうで、文庫向けにかみ砕いて紹介しているのかも知れません。

ま、タッピングのところに興味はあったんですが、どうもイマイチピンと来ないところがあって、実質的には読んで終了、という感じになっちゃいました。それでも、日本人が書いた(著者はブレンダと名乗っていますが、日本人です)引き寄せ本なだけに、他に比べると圧倒的に理解しやすくなっています。「引き寄せ」に興味があるなら、文庫で安く入手できることもあるので、いかがでしょうか? オススメです。

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「食品のカラクリ」

2冊目。往々にしてこういうタイミングだと順調だったりします。スタートダッシュで何冊いけることか(笑)

ということで、今回のご紹介は宝島SUGOI文庫から出ている「食品のカラクリ」(別冊宝島編集部 編)でございます。編者のクレジットを見る通り、もともと別冊宝島として出ていたものを、改訂文庫化したものです。

内容はというと、外食・加工食品・食品添加物について「実はこんななんです」という内情暴露と、もう少しマクロな視点から捉えた「ヤバい食品業界」というようなお話が書かれています。

で、この本を読むと物を食べる気がしなくなってきます。そのくらい普段からまがい物を食べさせられているんだなぁ、と再認識させられます。それは安く食事をする代償でもあるんですが、果たして安い食事をすることは本当にいいことなのか? と考えさせられてしまいます。

もっとも、添加物とか合成食材とかっていう話は、もはや珍しい話でも何でもなくて、当たり前と言えば至極当たり前になってしまっているので、無添加で新鮮で美味しいものを食べようと思えば、とんでもない額を払う必要があるのも確かだし、普通の庶民がそれを許される環境にないのが現実です。という意味では、この本は単純に現実を現実のままに認識させられるだけの本とも言えそうです。

本そのものはとても興味深い内容だし、書いてあること自体はそれなりにショッキングなことではあるので、書いてあることを単純に「書かれたこと」と認識できるのであれば、読んでも害のない1冊だと思います。それ以上にいろんなことを考えてしまうのであれば、読まない方が賢明だと思うのですが……。

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「幽刻記 -現代百物語-」

7冊目。ストック1冊と、もう1冊くらいは読めそうなので、今日中に全部アップの予定です。結局9冊がいっぱいいっぱいでしたね。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「幽刻記 -現代百物語-」(西浦和也著)でございます。大晦日に怪談、ということで(笑)

前著「虚空に向かって猫が啼く」も今年読んだ本ですが、その続き、というか著者2冊目の本となります。ま、出ること自体はそこそこ前から知ってはいたんですが、昨日たまたま本屋に行って、たまたま出ているのを発見した、というくらいなもんで、偶然に偶然が重なって入手できた1冊です。

内容はというと、前に紹介した加門七海の本とは違う、ある意味正統派の「実話怪談」本です。一応、百物語と謳っていますが、「新耳袋」とか「九十九怪談」とは違い、本当に99話分しか収録されていません。

さすが、「新耳袋」に関わっていた人だけあって、この本の構成や語り口にその影響が見て取れます。本来の著者が書いた「九十九怪談」よりも「新耳袋」に近しい本だと思います。が、惜しいのは、やっぱり語り口が及ばないところでしょうか。決してヘタではないし、収録されたお話に問題があるワケでもなさそう。でも、ちょっと食い足りない感じがします。思うに語り口調の問題なのかな、と。

ちなみに、収録されたお話は結構怖い話とか不思議な話、珍しい怪談などあって、バラエティに富んでいます。少なくとも読んでいて飽きることはないはず。転生の話とかメイドの話、トークライブの話はかなりいい感じに思えました。

ということで、次回作にぜひ期待したい1冊。万人向けじゃありませんが、強くオススメです。

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「鉄道地図の楽しい読み方 時刻表には夢と不思議がいっぱい」

3冊目。ストック1冊。もうクリスマスなんですよね〜。10日あまりであと何冊読めることか……。

ということで、今回のご紹介はワニ文庫から出ている「鉄道地図の楽しい読み方 時刻表には夢と不思議がいっぱい」(所澤秀樹著)でございます。この人の本も実は2冊目で、以前に紹介した本も鉄道地図に関する本。……よっぽど鉄道地図が好きなんでしょう(笑)

で、前回紹介した本はとことん鉄道地図にこだわった感じの内容でしたが、こちらは「ただのテツ」話も含まれている感じ。鉄道地図に関する章は冒頭の一章のみで、残りは鉄道地図も絡めつつ、フツーのテツ話が展開されています。

一章の中を細かくトピックス風にまとめているので、すいすい読めるし、取り上げている話もそこそこ興味深い話なので、案外飽きずに読めます。フツーの文庫本サイズなので、読むのに苦労することもないでしょう。

強いていうなら、この本はブックオフで買った関係で古い(笑)。初版が98年なので、今から10年前。青函トンネルが開通して10年、北斗星は走っていたけれど、カシオペアは翌年から、というくらいのタイミング。なので、やっぱり今とはちょっと事情の違うお話が入ってたりしています。そこさえ目をつぶれば、面白い本だと思います。オススメです。

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「不思議な戦争の話 本当にあった戦場の出来事40話」

間が空いてしまいましたが、6冊目。で、ストック残り2冊です。

ということで、今回のご紹介は光人社NF文庫から出ている「不思議な戦争の話 本当にあった戦場の出来事40話」(広田厚司著)でございます。

こちらもまた内容はタイトル通りで、第二次世界大戦中に起こったちょっとミステリアスな事件を40話収録したものです。そう、ホントにタイトルに惹かれてつい買っちゃった1冊です(笑)

そうですねぇ。内容は、というかコンセプトは上記の通りなんですが、実際読んでみると「どの辺がミステリアス?」というようなお話が多かったんですね、この本。さすがに40話も入っているので、確かに「これって妙だよね」という話もしっかり入っているんですが、多くは話の流れでちゃんとオチが付いているものばかりで、不思議な部分が全然分からないんですね。

いわゆる、超常現象系のお話なのかどうかが個人的な決めてだったんですが、超常現象系のお話はほとんど入っていなかった次第で。まぁ、100歩譲って超常現象系とは違う「不思議な話」というのもアリだと思うんですが、よりによって謎解きをしちゃっている上に、謎が解けちゃってるんですよね。謎が解けている不思議な話は、もはや不思議ではないわけで(笑)

そういった意味で、タイトルほどには楽しめなかった1冊です。個人的にはそう感じたんですが、何気によく売れたようで、この本の前にも同じコンセプトで本が出ていて、それが好評だったが故に文庫続編を作ってみた、という流れだったみたいです。ちょっとした時間つぶしに読むならアリかな、という1冊。

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「戦略・戦術で解き明かす 真実の『日本戦史』」

もう9日ですが、今月の1冊目。で、ストックが2冊もあるので、とっとと書いていきます。

ということで、今回のご紹介は宝島SUGOI文庫から出ている「戦略・戦術で解き明かす 真実の『日本戦史』」(家村和幸監修)です。

内容はというと、日本国内外で起こったさまざまな「戦闘」について、戦略的・戦術的な観点からその実相を解き明かしていこう、というもの。

実際に取り上げられているのは、一番古いものだと元寇で、当然一番新しいものは太平洋戦争。関ヶ原や長篠の合戦、川中島の合戦なんかも取り上げつつ、文禄・慶長の役や薩英戦争、日清戦争など、この手の本だとあまり出てこない戦闘についても言及されています。

で、この本の何が面白いって、巷間伝わっているその戦いに関する「常識」がことごとく否定されている点に尽きる。例えば、「長篠の合戦で鉄砲三段撃ちはなかった」とか「姉川の合戦で織田・徳川連合軍は圧勝しなかった」とか「関ヶ原で順当にいけば石田三成は勝っていた」などなど、一読すると「そうなの?」と思ってしまう内容が多いです。もっとも、それも当てずっぽうで書いているのではなく、きちんと事実関係を洗った結果、そうでしょう、そう言わざるを得ません、みたいな書きようなので、納得もすると。

監修にあたった方は元陸自の二等陸佐(昔で言うところの中佐?)だった人のようで、いろんな職を歴任された方のようです。ま、元自衛官が監修した(書き手はフツーのライターさんっぽいのがちょっと、と思わないでもないですが)ってところもひとつポイントなのではないかと思います。これも万人向けではないですが、読めば結構楽しめる1冊ということで、オススメです。

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「恐怖箱 超-1 怪コレクション 彼岸花」(10月読了分)

ということで、10月末日に間に合わなかった10月分9冊目です。

今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 超-1 怪コレクション 彼岸花」(加藤 一編)でございます。やっぱり怪談本、ってことで(笑)

「恐怖箱」シリーズの最新刊、という位置づけのこの本。最新刊ではありますが、先行して刊行され、ここでも先に紹介していた「黄昏の章」「夜明けの章」と似た印象です。「恐怖箱」シリーズとして出ていた3冊、「怪医」「蛇苺」「老鴉瓜」と違って、著者が多数存在しているところに「黄昏の章」「夜明けの章」との共通点があるかもしれません。

内容はといえば、ワタクシ好みの不可解な話あり、怖い話ありで、結構読ませてくれます。こちらも収録話数が多めなので、サイズの割に読みでがあるのもいい感じ。

毎度書いていますが、万人向けではないにせよオススメの1冊です。

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「超-1 怪コレクション 夜明けの章」

7冊目。ストック3冊あるんですが、今日はもう明けて31日なので、まとめて全部書いちゃいます。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「超-1 怪コレクション 夜明けの章」(加藤 一編)でございます。やっぱり怪談(笑)

これまた下で紹介している本と同様、超-1なる実話怪談作家発掘・育成システムに参加し、高い評価を得た書き手たちをピックアップしてお話を詰め込んだオムニバス的怪談本であり、「恐怖箱」シリーズの前身と言える1冊です。

で、こちらは下の「黄昏の章」と対になる構成になっているもので、「黄昏の章」はいわゆる怖い話を扱っているのに対して、こちらは「人によっては怖くない、でも尋常な話ではない」といった不思議系のお話を収録しています。よって、いわゆる怪談本とはちょっと毛色が違う感じがなきにしもあらず。

個人的にはこちらの「夜明けの章」の方が好きです。めちゃくちゃ唐突なシチュエーションの不思議な話、十分に怖い話、奇妙な話などなど、ストレートじゃない分だけじわっとくるものがあります。

こちらも何気に読みでがある良書だと思います。万人向けではありませんが、オススメです。

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「『弩』怖い話 螺旋怪談」

今月1冊目。と書いた先からストックがすでに3冊。いかんです。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『弩』怖い話 螺旋怪談」(加藤 一著)でございます。とりあえずまた怪談本ということで(笑)

順番が前後しちゃいましたが、これが「『弩』怖い話」シリーズの第1作目になります。よりによって一番最後の紹介になってしまいましたが。

で、4冊目の紹介で書きましたが、それぞれにテーマが割り振られているようで、この本については「実話怪談と創作の境界線」にトライする、といったもので、語られている話自体は完全に実話、でも収録するに際して、少々手を加えた、という、ちょっと手の込んだ作りになっています。

中を読み進めると、何人かの登場人物がさまざまな体験をした、という一連の物語になっているようにみえます。そこが狙いの部分とも言えるところですが、総じて「怖い」と「不思議」のバランスが取れた良質な怪談が収録されているように思えます。ちょいとした仕掛けの部分がどのくらい功を奏しているかは若干疑問の残るところではありますが、本としてまったく破綻はしていないし、じっくり読める本になっています。

ということで、順番がバラバラの紹介になってしまっていますが、このシリーズは総じて読みでのあるいい怪談本だと思えます。万人向けではありませんが、オススメです。

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「恐怖箱 老鴉瓜」

16冊目。今月はこれで打ち止めです。文庫が多かったせいか、思ったより冊数読めました。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 老鴉瓜」(鳥飼 誠・矢内倫吾・渡部正和著)でございます。締めもやっぱり怪談(笑)

で、こちらは出た順番に読んでいる「恐怖箱」シリーズの3冊目になります。コンセプトは同じ、「超-1」出身の作家さん(?)の共著によるもので、監修に加藤 一さんが付いているというスタイルです。

内容も2冊目の「蛇苺」と同じく、特に決まったテーマというか方向があるワケでなく、著者の方々が入手した怪談が淡々と連なっている形です。内容的には「怪医」ほどおどろおどろしくなく、怖くなく、「蛇苺」ほどくだけず、面白い話があるわけでない、ある意味怪談本としては理想的な内容になっているかなぁ、という印象です。

具体的に「この話が怖い」という印象に残る話がない代わりに、本全体としては印象に残る1冊になっていると思います。ということで、やはり万人向けではないですが、オススメです。

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「『弩』怖い話 3 〜Libido with Destrudo〜」

15冊目。残り1冊ですが、今日で9月もお終いなのでとっとと書きます。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『弩』怖い話 3 〜Libido with Destrudo〜」(加藤 一著)でございます。再び怪談(笑)

このシリーズはコレを入れて都合3冊紹介しているんですが、順番バラバラで2→4→3になってるし、おまけに1はまだ読んでいないという(笑)。ただ、この「『弩』怖い話」シリーズは前にも書きましたが、個々の本が個別にテーマを持たされているので、どっから読んでも基本大丈夫、というところはあります。

で、この本のテーマは、そのままこの本のウリでもあるんですが、「シモの怪談」です。怖い話にシモの話があるのか、というツッコミがありそうですが、確かに存在するんですね、コレが。テーマがコレなので、全編そんな話。コトに及ぼうとするときに遭遇するとか、この世のものじゃないものとコトに及んじゃうとかそういう話です。

体験者はきっと驚いただろうし、怖い思いもしたんでしょうが、はっきり言ってこの本は怖くないです。というか、おもしろい(笑)。やはり、シモの話だから、っていうのがあるからでしょうか、どこかコミカルな話ばかりなんですよね。もちろん、「『極』怖い話」に収録されたような話もあるんでしょうが、この本については少なくともそういうお話はないです。

なので、特にワタクシが野郎だから、というのもあるんでしょうが、怪談本なのにめっちゃ楽しく読めました。「初音怪談」とはまた違った意味で希有な存在だと思います。ということで、女性には不向きかも知れませんが、強くオススメです。

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「恐怖箱 蛇苺」

13冊目。また増えてストック3冊。いけません。とっとと書きます。今月ももうお終いだし。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 蛇苺」(深澤 夜・原田 空・つくね乱蔵著)でございます。またしても怪談(笑)

で、この本は前に紹介した「恐怖箱」シリーズの第2弾となるもので、趣旨は同じ。ただし、第1弾の「怪医」と違って、この本は共著書になっていることと、医療にまつわる、というようなテーマがなくなっています。だから、ある意味正統派の実話怪談本。

そうですねぇ、この本も多彩な内容です。マジで「怖い」と思うお話から、つい笑っちゃうようなコミカルなものまで、いろんな話が詰まっていて結構読ませます。

これまた、加藤さんが監修に入っていることもあって、著者の「色」みたいなものは感じませんが、いずれそれぞれが書き手となって本を上梓するときには、それぞれの「色」が出てくることでしょう。

ということで、この本も強くオススメです。

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「『弩』怖い話 4 〜Visit Invisible〜」

12冊目。ストックがやっと3冊です。今月はたぶんストック分で打ち止めになるかなぁ、と。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『弩』怖い話 4 〜Visit Invisible〜」(加藤 一著)でございます。これまた怪談本です。

で、こちらはタイトルを見ての通り「『弩』怖い話」シリーズの4冊目となります。このシリーズは巻ごとにテーマがあるようで、この本は「見えちゃう人の体験を見えちゃう人目線で書く」というテーマの下に書かれているようです。

と、書きながらも実際に読んでみると、いわゆるフツーの怪談のように感じます。一人称で書かれているワケではないので(もっとも、実話怪談で一人称だと書いた当人が体験したとも受け取られかねない)、余計にそう感じるのでしょう。収録されたお話は基本的に連続性のないものばかりですが、数話だけ前に紹介した「Home Sweet Home」と同じ体験者(というか体験家庭)の話が入っています。巻をまたいで同一体験者の話が入るのは割と珍しいスタイルじゃなかろうかと。

1から4まで刊行されているシリーズなのに、何故か2、次いで4という変則的な読み方をしているせいもあるんでしょうが、個々の本の立ち位置が明らかに違って楽しめます。こちらは怖いというよりも、ちょっとコミカルな話も少なくありません。体験した当人は怖かったり困惑したりしたんでしょうが、客観的に見るとそう見える、のかも知れないし、実はやっぱ怖い話なのかも知れませんが……。

ということで、ほどほどのサイズできちんと読めて、楽しめる1冊です。強くオススメ。

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「お客に言えない「原価」の秘密」

10冊目。相変わらず減らないストック5冊。今月はうまくやれば20冊なんですが、さすがにちと読み過ぎやも(笑)

ということで、今回のご紹介は青春出版社から出ている「お客に言えない「原価」の秘密」(マル秘情報取材班編)でございます。またちょっと怪談から離れてみたり。

で、あまりワタクシが手にすることのない経済系の本だったりするんですが、原価のお話って意外に知ってそうで知らないなぁ、と思って手に取ってみました。

構成はいくつかの章立ての中に、細かく項目を立てているスタイルなので、それぞれは冗長でなくサクサク読めるんですが、おそらく「原価」だけを追っていくとネタが少なくて、嵩が足りなくなる、という事情があったのか何なのか、中には原価とは直接関係なさそうな力士だの東京ドームの使用料だのが入っています。読み進めると、若干の違和感を感じつつも読めてしまうので、いいといえばいいんでしょうが……。

いわゆる経済系というか雑学系の本なので、好きな人は好きかも知れませんが、単純に読んで「ふ〜ん」となる可能性がなきにしもあらず。さほど中身も濃いわけではありませんが、そこそこ読めるし、電車のひまつぶしには持ってこいな1冊だと思います。とりあえずオススメ。

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「『弩』怖い話 2 〜Home Sweet Home〜」

9冊目。どうしても減らないストック5冊(笑)。今夜あたりからちょっと加速して書かないといけませんな。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「『弩』怖い話 2 〜Home Sweet Home〜」(加藤 一著)でございます。やっぱり怪談本ということで(笑)

ま、著者を見れば分かるとおり「『超』怖い話」の姉妹版というか、分家というか、何しろ同じ流れの中に位置するシリーズです。なぜに「2」からなのかと言えば、1は最近やっと入手できたばかりで、まだ読んでいないからです(笑)

で、この本は「家」とか「一族」にまつわる話を収録しています。一見、短編集のようにも見えるんですが、読むと最初の話と最終話は同じ人の話、中に挟まれているお話は別の同一人物の話で、実質的には2人が長期的に体験したお話、という体裁です。

先月紹介した「日本怪奇伝説」という本というか、ムック本の中にこの本で収録できなかった「後日譚」が収録されています。本の紹介の方にちらっと書いたんですが、それがこのお話です。

え〜、怖いです。中に挿入されているお話は若干話が古い時期のもののせいか、フツーの怪談のような気がするんですが、1話目と最終話はシャレになりません。「リング」じゃありませんが、感染する恐怖っていうものを直に感じられるお話です。血族だけでなく、周りの人にも類が及び始めたら、相当ゾッとしますね。

なので、オススメはオススメなんですが、著者前書き後書きにもあるように「できれば読まない方がいい」本なのかも知れません。

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「恐怖箱 怪医」

6冊目。それでもストックが減らない3冊。こんなに読んでるの久しぶりかも……。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「恐怖箱 怪医」(雨宮淳司著)でございます。やっぱり怪談本ということで(笑)

この「恐怖箱」なるサブタイトルは、「「超」怖い話」などでおなじみの加藤 一さんが主宰(?)する「超-1」なるシステム(?)から選抜された新人怪談作家さんの書いた怪談シリーズで、監修を加藤さんが受け持っているというもの。ま、いずれにしても怪談本です(笑)

で、内容はと言うと、タイトルである程度察しがつくでしょうが、病院とか病気とか医療にまつわる怪異を収録した本です。ま、直接生死に結びつくことも多いシチュエーションだけに、ネタが多いのも確かでしょう。収録されたお話は、不思議なお話もあれば結構後味の悪い話もあり、気味の悪い話なんかも入っていて、妙な言い方ですがバラエティに富んだものになっています。

一応、著者のデビュー作ということもあり、また監修も入っているので、文体などに著者のカラーみたいなものは感じられませんが、レベルは高いと思われます。もちろん、怖さのレベルもなかなかのもの。読ませる1冊です。ということで、強くオススメな1冊。

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「虚空に向かって猫が啼く -百奇蒐集録-」

5冊目。ストックが減らず3冊のまま。先月とは違い、えらいハイペースになりつつあります。文庫ばっかり読んでると、冊数が急増しますね。やっぱり。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「虚空に向かって猫が啼く -百奇蒐集録-」(西浦和也著)でございます。

はい、タイトルからだとちと分かりにくいでしょうが、怪談本です(笑)

で、おそらくはこの著者の名前にイマイチピンと来ない人も多いかと思うんですが、怪談サイトを開設しています。それがご縁だったのか何なのか、実は「新耳袋」にも一枚かんでいる方だったようで、この本を読んで初めて知りました。

ま、そのせいかどうかは定かじゃありませんが、構成は新耳とほぼ同様。99話の怪異を1冊に詰め込んであります。中にはかの「幽霊マンション」ネタなども入っているので、結構読みではあるんじゃないでしょうか。新耳とほぼ同様(というかネタは同じ)の話もいくつか入ってます。

本自体はそれほど厚手ではないんですが、予想外に読むのに時間がかかった1冊でした。ま、かかったとは言っても、2時間あれば読める本が4時間かかった、という程度のものですが(笑)。内容にぎっしり感もないんですが、さすがに文庫に99話を詰め込んだその威力はダテじゃなかった、ということでしょうか。因縁話もほとんどなく、後味の悪いお話も少ないので、サラッと読めます。数が多いので、ゾッとする話もあれば、ちょっと笑える話もあり、でバラエティーに富んでいるのもいいでしょう。ということで、地味ではありますが、なかなかオススメの1冊です。

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「おんなひとりの鉄道旅 西日本編」

4冊目。ストックは増える一方の3冊。ほぼ1日1冊ペースです。というか、今月は飛ばしすぎかも(笑)

ということで、今回のご紹介は小学館文庫から出ている「おんなひとりの鉄道旅 西日本編」(矢野直美著)でございます。現状、これ以外は全部怪談本というすごいことになっているので、一服の清涼剤として(笑)

で、前に紹介した「おんなひとりの鉄道旅 東日本編」の続編というか対になる1冊です。スタイルも同じ、出自も同じ。こちらの方が加筆箇所が多い分だけ、文庫的なオリジナルさがあるかも知れません。女の1人旅ならではの「注意したいこと」みたいなのもコラムになっていて、なるほどねぇ、と納得することしきり。

こちらも読んでいると写真を撮りたくなる、旅行へ行きたくなる、という困った本です。東日本編と同じく良書だと思われるので、強くオススメします。東日本編と併せてどうぞ。


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「本当にあった30話! 葬儀屋が教えるココだけの怖い話」

11冊目。残りも連投で一気にご紹介します。

ということで、今回のご紹介は宝島SUGOI文庫から出ている「本当にあった30話! 葬儀屋が教えるココだけの怖い話」(オフィス・サンガ編著)でございます。しつこいくらいに怪談本(笑)。コレを入れて9冊も怪談を読んでます。まさにジャンキー状態(笑)

ま、内容はタイトルの通り、葬儀屋のスタッフが実際に体験した(としている)数々の怪異を書き連ねている、といったもの。実話怪談系と言えばそう言えなくもない、という雰囲気です。

葬式屋ならばやっぱりいろいろ怪異にはご縁がある、というのは素人にも分かる話で、本当かどうかは別として葬式にまつわる(正確には病院のところからですが)いろんな話を収録しています。結構ありきたりな話から、ちょっと風変わりな話までいろいろ入っているので、そこそこ読めます。

ただ、そこそこ読めるという印象はあるんですが、引っかかるようなお話がないのが玉に瑕。つまらなくはないけど、じゃあ面白いかと言えばそうでもない、というグレーな印象の本です。なので、強くはオススメできないんですが、興味があれば読むのも悪くないかも知れません。

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「いわくつき日本怪奇物件」

8冊目。で、なぜかストックがまた増えて4冊になっているので、今日明日でとっとと書いちゃいます(笑)

ということで、今回のご紹介はハルキ・ホラー文庫から出ている「いわくつき日本怪奇物件」(福澤徹三著)でございます。再び怪談系ということで(笑)

で、タイトルからすると、よくある「幽霊屋敷」や「呪われた場所」なんかを想像するんですが、この本はビミョーにそこが違っていて、「この世のものじゃないものが出た」場所もネタとして拾われています。ってか、ネタ的には圧倒的にそれが多いんじゃなかろうかと。

著者のまえがきにも書かれていますが、別な意味でこの本は難産だったようで、ワタクシが読むだに、どうも企画自体にムリがあったんじゃなかろうかと(笑)。実際、読み通してみると、えらい散漫な印象のある1冊で、むりくり本としてまとめるためにいろいろしてみました、という雰囲気。

以前、この著者の本を紹介していますが、その時も確か辛めなことを書いた記憶があります。で、やっぱりちょっとこの本も難あり、ということで(笑)。ライトな怪談好きならこの程度でもまぁ満足できるかも知れませんが、ワタクシはちょっと……。ということで、今ひとつ積極的にオススメできない本です。

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「おんなひとりの鉄道旅 東日本編」

7冊目。で、やっぱりストック3冊。とりあえず10冊は読めました。あともう2冊くらいは行けそうです。

ということで、今回のご紹介は小学館文庫から出ている「おんなひとりの鉄道旅 東日本編」(矢野直美著)でございます。怪談本ばかり紹介していたので、たまにはそれ以外も(笑)

タイトルの通り、「テツ」の本です。ただし、テツはテツでも「鉄子」の本ってところがミソ。小学館から出ている雑誌「BE-PAL」に連載されていたコラムを加筆訂正、かつ再編集したものです。

で、これまたタイトルの通り、乗りテツ系の本で、東日本のローカル線を中心とした乗車記・沿線記になっています。中には北斗星に乗って札幌まで行きました、みたいなのも収録されているので、結構バラエティに富んだ構成になっています。

女性の語り口なので、本文だけ読むと鉄分低めにも感じますが、鉄道に乗ってあちこち行くのが楽しくてしょうがない、という気持ちというか雰囲気が良く伝わってきます。テツの本に多い男性の語り口とはまったく違って新鮮でもあります。中で使われている写真も自前で撮ったようで、自分が写っている写真も多数。案外美形なお姉さんです(笑)

気軽に読める紀行文としては、かなり良いセン行ってるように思えるし、これを読むと乗りに行きたくなるのは文章として良い出来である証拠だとも思えます。テツな人じゃなくても楽しんで読めると思うので、強くオススメします。

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「怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集」

10冊目。今月はコレで終わりです。とりあえず10冊は読めて何よりでした。

ということで、今回のご紹介はMF文庫から出ている「怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集」(『幽』編集部編)でございます。タイトルの通り、怪談オムニバス集といった感じの1冊になっています。

ちなみに作家陣も豪華で京極夏彦や加門七海、おなじみの木原浩勝、中山市朗はもちろん、平山夢明や岩井志麻子あたりの名前も入っています。計10人による怪談競作集なんですが、それぞれに個性があって非常に面白い仕上がりになっています。

ちなみに、「実話怪談」ではなく「怪談実話系」になっているのは、冒頭の京極夏彦が「実話ではない」としっかり宣言しているが故だそうで(笑)。実際に読んでみると、どれが実話でどれが創作なのか判断しにくいんです。京極夏彦も「実話ではない」と宣言しておきながら、そのあと「なぜに実話ではないと言うのか」という能書きをたれていて、それを読むと「もしや実話?」と思えなくもないわけで。

実話にせよ創作にせよ、収録された怪談は秀逸なものばかり。さほど厚い本ではありませんが、物足りないということもなく、十分満足させてくれます。出たばかりの本なので、入手も簡単。見かけたらぜひ。強くオススメです。

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「封印作品の謎 ウルトラマンからブラックジャックまで」

今月も早12日ですが、ようやく2冊目。で、ストックが2冊。今日、急にピッチが上がってしまったもので(笑)

ということで、今回のご紹介は大和書房から出ている「封印作品の謎 ウルトラマンからブラックジャックまで」(安藤健二著)でございます。

内容はというと、そのスジの人たちには有名な「諸般の事情で封印されてしまった」番組やマンガの謎、というかその封印されるに至る背景を追った、というようなもの。ドキュメンタリーっぽい仕上がりになっています。

で、その封印作品なるものですが、有名なのは「ウルトラセブン」の第12話。これは有名すぎて、この本でも冒頭で扱われていますが、その封印に至る経緯が取材によってかなり浮き彫りにされています。このほか、「怪奇大作戦」(これは知らない)とか「ノストラダムスの大予言」(映画が封印)。「ブラックジャック」(マンガが封印)に、番外編的なエピソードがひとつ挿入されています。

そうですねぇ、この本に書かれている内容は業界的によくある話だと思います。なので、個人的に内容は驚くべきことはないし、むしろ「ああ、そうなんだ」と納得してしまう部分も多々あったり。ただ、どの話にしても、ステレオタイプに「外部からクレーム」→「平謝り」→「放映禁止」→「メディアに未収録」という流れなのは何なのか……。

つい10年も前だと、封印された作品は封印されままだったんですが、今ではネットの力でその片鱗だけでも観ることが可能になっていたりします。かく言うワタクシも「ウルトラセブン」の第12話は観ましたし、「ノストラダムスの大予言」も問題のシーンの一部も観ることができました。映像自体は実に大したことないし、古いが故にしょぼさ全開(笑)だったりするんですが、そこに「言葉」がくっついてくると、やっぱりクレームになるのは仕方ないかもね、と思わないでもないところです。

まぁ、そんな話がてんこ盛りで、かつ巻末に封印作品一覧みたいなのがくっついて、全体としては謎解き風でなかなか面白い本でした。以前、太田出版から出ていたものの文庫化らしいですが、こちらの方がいくらか改訂されているようで、内容はより充実しているらしいです。興味があればぜひ。オススメです。

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「夢は、紙に書くと現実になる!」

4冊目。で、ストック2冊です。ついさっき更新したばっかりですからね(笑)

ということで、今回のご紹介はPHP文庫から出ている「夢は、紙に書くと現実になる!」(ヘンリエッタ・アン・クロウザー著)でございます。今月はちょいとコレ系の本が多いやも知れませんが、ご勘弁を。

で、内容はこれまたまんま。夢に描いていることは紙に書くと現実になりますよ、というメソッドを、具体的なシチュエーションに合わせて紹介している、というものです。

まぁ、「夢とは自力で苦労して勝ち取るものだ」と思っている人には、まったく受け入れがたい本だと思います。が、ワタクシはこういうのを割と真剣に信じるタチなので、すんなり受け入れられるんですね、これが。どうやら、カウンセリングの世界でも「書く」ということはすんごく効果のあることらしく、手法として取り上げられているようです。

思うに「書く」という行為は結構エネルギーもいるし、大変なことだったりするんですよね。思考を文字にするということがいかに大変なことか、何でもいいから文字にしてみると分かると思います。ところが、同じように思考を文字にしているこういったブログなんかで書くことは、意外とエネルギーを消費しないもんなんです。これもやってみると実感できると思います。

このエネルギーの消費具合が、夢の実現というお話に結びつくんじゃなかろうか、と思うワケです。方向は違いますが、2冊前に紹介したアラン・コーエンの本なんかも、この系統に属するんじゃなかろうかと思います。

で、この本に書かれてることは、実際に実践できそうなものばかりです。もっとも、この後により具体的な別の本や別の話を聞いちゃったので、この本に書かれていることは何一つ実行してはいないんですが、文字に書く、という行為自体はやってみています。効果のほどはと言えばまだ具体的な事象は何も起きてはいませんけどね。いませんが、変化は感じています。

ということで、この手の本に興味がある方にはぜひ。とりあえず出たばかりの文庫なので入手はお手軽簡単。実際に実行してみるといいかも知れません。何せノーリスクですから。とりあえずオススメです。

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「鉄道の達人」

13冊目。ストックがあと2冊。読みさしもあるので、最終的にはあともう1冊か2冊か、ってところでしょうか。

ということで、今回のご紹介は竹書房文庫から出ている「鉄道の達人」(横見浩彦監修)でございます。そう、以前紹介した「すごい駅」の共著者の片割れが「監修」している本です。

しかし、なぜに「監修」なのか。奥付を見ると筆者は別に存在しているんですよね。だから本当に「監修」みたいなんですけど……。

内容は広く「鉄」の話満載、といった感じの本です。冒頭から秘境駅の話が入ってくるので「これは!」と思ってワタクシも手に取ったんですが、進むにつれて内容はトーンダウン(笑)。あまりディープな方向ではなく、ライト目に編集されている本です。

そうは言っても、後半の「Suica」と「ICOCA」の話や時刻表の話あたりは結構面白いし、知らなかったことも書かれているので、楽しめました。

正直なところ、フツーの人に比べて若干鉄分高めのワタクシにはちょっと物足りない感じが否めない本ではありますが、それでも結構面白く読めるのは確か。万人ウケはしないでしょうが、出たばかりの本のようですし、興味があればぜひ。オススメです。

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「相手の心を絶対にその気にさせる心理術」

12冊目。そしてまだストック3冊。今月はボチボチ読んでるんですね、気づけば。

ということで、今回のご紹介はソフトバンク文庫から出ている「相手の心を絶対にその気にさせる心理術」(ゆうきゆう著)でございます。

はい、前に紹介した「相手の心を絶対に見抜く心理術」「相手の心を絶対に離さない心理術」とシリーズになっている1冊です。これは他の2冊と同じ版元から単行本が出ていたんですが、単行本が入手できず、文庫になってしまいました。個人的にはこういうシリーズ物って同じ判型で読みたい人なので、それがちょっと残念。

で、内容ですが、タイトルの通り「相手をその気にさせる」ための実践型心理本です。良くも悪くもこの一言で概ね説明できているんですが(笑)。他の2冊と違って、もう少しビジネスシーンなんかでも応用できそうな例が使われていたりします。相手は必ずしも異性ばかりじゃないですからね。

順番としては、「相手の心を絶対に離さない心理術」が一番最初で、この本がきて、「相手の心を絶対に見抜く心理術」となっているんですが、この本は他の2冊と微妙にネタがかぶっているところが散見されます。ま、それだけ似たようなテクニックで対処できる、って話かも知れませんが、そこがちょっと残念なところです。ま、それをさっ引いても十分お金を払う価値はあると思いますが。

ということで、コレは別にシリーズだからと言って全部読む必要はないと思うので、単品でもいいと思います。文庫化されてお値段も手頃なので、見つけたらぜひ。おすすめです。

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「やりにげ」

3冊目。5日で3冊はちょっと早めのペースですかね?

ということで、本日の読了は新潮OH!文庫から出ている「やりにげ」(みうらじゅん著)でございます。

え〜、内容は言うまでもなくタイトルのまんま「やりにげ」です(笑)。正確には「やりにげ」している話じゃなくって、こんな女とあれやこれやした、っていう短いお話が詰まってる感じなんですが。

たぶん、フィクションは含まれてなくって、全部みうらじゅんが自ら体験した「ノンフィクション」だと思うんですが、とすると、かなり壮絶(笑)な遍歴が綴られています。

ぶっちゃけシモのお話オンリーなので、これ以上詳しく書くと差し障りもいろいろ出てくると思われるので、止めておきます(笑)。でも、きっとこれを読んだ男子は「そういえばあるな、こんなことも」と頷けること請け合い(笑)

本人曰く「エロ噺家」になりたいらしいんですが、この本を読む限り十分なってます(笑)。シモの話なので、好き嫌いはくっきり分かれると思いますが、抵抗のない人ならぜひ。オススメです。

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「紙のプールで泳ぐ」

で、とりあえず16冊目。ストックはなくなりましたが、この週末にかけて増える可能性大です(笑)

ということで、今回のご紹介は新潮文庫から出ていた「紙のプールで泳ぐ」(片岡義男著)でございます。偏ってる、と書くのはいつものことですが(笑)

内容は小説ではなく、エッセイですね。雑誌「popeye」に連載していたエッセイを加筆修正して1冊の本にまとめた、という本のようです。

「紙のプールで泳ぐ」というのは、この本の中でも紹介されていますが、画集のタイトルなんですね。で、この本は片岡義男が読んだ本をピックアップして、書評というか感じたところを書いている、というスタイルです。

そうですねぇ、内容は面白いですよ、割と。やっぱり本好きにとっては、本に関する本(ややこしいな・笑)って結構楽しく読めるんですよ。それをさっ引いても、片岡義男のいつもの語り口というか、感じ方・考え方のフィルターを通っている「本」はなぜかすんごい魅力的に映るんですよね。

実際にこの人が紹介した本を翻訳で読んだことがありますが、大したことなかった(笑)。だから「片岡義男が語る本」として、その本は魅力的なんだな、という納得のしかたをしましたけどね(笑)

今、新刊で入手できるかどうか不明ですが、どこかで見かけたらぜひ。オススメです。

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「お散歩写真のススメ」

12冊目。でもって、やっぱりストック2冊。う〜む。

ということで、本日のご紹介は枻文庫から出ている「お散歩写真のススメ」(原康著)でございます。たまにはこういう本もちゃんと読んでいるってことで(笑)

ま、内容はタイトルの通り、カメラを持ってぶらぶら歩いてみて、面白い風景を写真に撮ると楽しいよ、ってなテーマの下に、それに沿った写真とお散歩写真の極意(?)みたいなのが書かれてます。

……ぶっちゃけそれだけの本なんですけどね(笑)

ワタクシ、個人的にはこういうお散歩写真ってのにある種の憧れを感じてたりします。街中ぶらぶら歩いて、気ままに何となく写真を撮るってのは、その行為だけでかなり楽しいんじゃなかろうか、と。でも、惜しむらくは、そのぶらぶら歩きの中で「コレだっ」っていう、一瞬に出会えないというかそれを見つける感性がないというか。

だから、何となーく写真を撮りに出かけて、何となーく撮ってきたものを現像(デジタルなのでRAW現像ですが)しようとすると「つまんない写真だよね〜」と思って、捨てちゃったり。

お散歩写真を楽しみたいので、勉強というか参考のつもりで買って読んだ1冊ですが、純粋に本として楽しんじゃいました(笑)。もちろん、いくばくかは参考になると思ってますよ。本にするだけあって、それなりにそれなりなクオリティの写真ばっかりだったし、面白い写真も多かったので。

ま、この境地にたどり着いて、純粋にお散歩写真を楽しむには、まだまだ修行が必要なようです。というか、もっと出かけないとダメっすな(笑)。本としては十分オススメです。新刊で買っているので、本屋で普通に入手できます。興味があればぜひ。

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「セックスボランティア」

9冊目ですな。で、相変わらずストック2冊、というかもうすぐ3冊。う〜む。

ということで、本日のご紹介は新潮文庫から出ている「セックスボランティア」(河合香織著)でございます。文庫でもたまにはこういうモノも読みますよ、ということで。

コレってぼちぼち前にすんごい話題になった1冊だったように記憶してます。ま、タイトルからしてすでに刺激的なんですけどね(笑)

で、内容はってーと、すでにあちこちで取り上げられているので言うまでもないんでしょうが、「障害者の性」について踏み込んだレポートです。タイトルからだと風俗やら売春やらを連想させますが、まさに「セックス」で「ボランティア」であると。

ぶっちゃけ、確かに衝撃的な内容であるとともに、もんのすごく深く考えさせられる内容です。障害者に性欲がないと思ったら大間違い。生きている以上はちゃんと性欲もあると。そこからして認識を改める必要があるというか、再認識する必要があると。で、障害を負ってる以上、まともな性生活は送れないし、いわゆる健常者との性生活もこれまたなかなか難しいと。んでもって、「ボランティア」の登場となるワケですが、さすがにボランティアするのも、内容が「性」なのでいろんなことを考えるわけです。

やっぱり「性」と「恋愛」はなかなかに不可分のものであると。風俗の場合はそこに「お金」が介在するので、ある意味後腐れがないわけですが、「ボランティア」となると話が変わってくる。そこに苦悩があるわけですね。

著者はどうやらこれ1冊っきり、次作は出ていないようなんですが、どこ行っちゃったんですかね? 正直なところ、若干食い足りないというか、消化不良になっているところがあったり、構成が散漫な印象があったりで、次作でどうなっていくんだろう、ってのが気になる人ではあるんですが……。

テーマがテーマだけに万人向けではないですが、興味深い本です。

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「日本廃線鉄道紀行」

8月は都合17冊。まぁ、今まで月ベースで読了した本の数なんか勘定したことなかったので、ちょっと新鮮ですな(笑)。17冊っちゅーことは、2日に1冊以上のペース。全部新刊で買ってたら、一体いくらになるんだろ(笑)。そして、本が収納しきれなくなる日がすぐにやってきそうだ(笑)

ってことで、本日からは9月。1日から読了です。本日の読了は文春文庫PLUSから出ている「日本廃線鉄道紀行」(大倉乾吾著)でございます。

タイトルを読んで字の如く、日本全国に散らばる廃線跡を巡って写真撮って、軽いレポートにまとめたっていう本でございます。

ワタクシ、基本的にクルマが大好きな人間なんですが、同じくらい実は電車が大好き(笑)。大好きっちゅーても、Nゲージで遊ぶとか(ちょっとやってみたい・笑)日本全国の路線を乗破するとか、はたまた車両の写真を撮って満足するとか(これはちょっとある・笑)ってんじゃなくて、単純にどっか行くのに鉄道を使うのが好きっていうだけのもの。新型車両とか就役すると、すぐに乗ってみたくなるのは「隠れ鉄」そのものですな(笑)

そんなワタクシなんですが、この手の本ってなかなか手を出さないんですね、実は。何のことはない、ウェブの方がもっと面白い記事を読めるから。ならば何故にこの本を、と言えば、廃線って言葉に単に引っかかったのと、写真がそこはかとなく良かったから。そんだけ(笑)

廃線じゃなくても、無人駅とか秘境駅って言葉に弱いワタクシ。鈍行すら止まらない駅がある、ってフツーの人は知らないですよねぇ? ワタクシもウェブで初めて知って、実際に時刻表を見たらホントに鈍行が通過してるし(笑)。ってな新しい事実やらを知れるかなぁ、という思いもちょっとあったんですよね。

ま、実際に本としては面白いです。鉄道に興味があるなら、オススメしておきたい。おきたいんだけど、ひとつだけ難があります。文章がヘタ(笑)。著者はどうやら関西の方みたいなんですが、フツーの「ですます」調の文章の中に、何の脈絡もなく突然関西弁が入ってくるんです。もう、読みにくいことこの上ないし、文章に違和感ありまくり。文章自体がヘタなんじゃなくて、こういう組み立て方というか言葉の使い方がヘタすぎ。担当編集もよくコレでスルーしたなぁ、とちょっと感心しますわ。

まぁ、それ以外は面白いです。国鉄を知ってる人なら、特に楽しめるんじゃあないでしょうか。

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「黒本 -平成怪談実録-」

17冊目。もう1冊行けるかな〜、どうかな〜。

ということで、本日の読了は新潮文庫から出ている「黒本 -平成怪談実録-」(福澤徹三著)でございます。

まぁ、タイトルを見ればストレートに分かりますが、怪談ですね(笑)。この福澤徹三なる人、よく分からないままにタイトルが何となくそれっぽいのと、値段がえらい安かった(380円!)ってのがあって買ってみました。調べてみると、ワタクシの好きな系統の怪談作家(要は新耳ラインですな・笑)とは接点がないものの、ホラー系の小説なんかを書いてるそれなりに名の通った人っぽいです。

で、同じくタイトルにあるように実話怪談らしいです。わざわざそこでウソをついてもしょうがないので、おそらくは実話なんでしょう。

と引っ張るだけ引っ張ってみましたが、ぶっちゃけイマイチ。収録話数も半端だし、この手の本なら逆に全部違う話にしてくれりゃ良かったものを、同じ人の違う体験談がいくつか入っていて、何となく読んでいて損した気分。「新耳袋」も同じ人の同じ話をいくつかにぶった切って1話と勘定させることが多いんですが、あんまり損した気がしないんですね。

贔屓の引き倒しかも知れませんが、文章が怖くないんでしょう、きっと。その点「新耳袋」の文章は怖い。怖いというかいろんなものを想像させる何かがあります。今回のこの本は、事実を取材して文章として再構成しただけ、という感じしか受けなくて、読み込ませる感じがない。

ということで、ワタクシは怪談好きなのでつい手に取っちゃいましたが、あんまりオススメできません。もっと怖い本とかもっとグロい本とかいくらでもあるので、そっちを買って読む方がもっと幸せ(?)になれると思います。

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「スローカメラの休日」

10冊目。大台に乗りました。ま、1冊ズルしてますが、それはそれ(笑)
ということで、本日の読了は枻文庫から出ている「スローカメラの休日」(田村彰秀著)でございます。

9冊目に引き続き、これまたカメラ系の本です。

内容もほぼ似たようなもの。ただ、こちらは「ライカすげぇ、ライカって最高!」っていう本ではなく、のんびり写真でも撮ろうや、ってな雰囲気の本でございます。

ま、方々に行って撮った写真が多数載りつつ、合間合間にエッセイが盛り込まれている、という本。内容らしい内容は特にないです。ただ、こうやって日がな気の向くままに写真を撮って、って生活はなかなか優雅だし、楽しいだろうなぁ、とちょっと羨ましくなる、斜に構えて見るなら現実離れもいいところ、っていう感じの本です(笑)

なぜかこの手の本はフィルムカメラが主体で、フィルムカメラ最高! って感じなんですが、デジタルってそんなにダメなんですかねぇ? とやっぱり疑問を投げかけずにはいられない今日この頃。

とりあえず、雰囲気のある写真を観て楽しみたい、という人にはまずまずオススメな1冊です。

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「ライカ百景」

9冊目。うん、ここに来てピッチが上がってきました。今月あとどのくらい読めるでしょう? ということで、本日の読了は枻文庫から出ている「ライカ百景」(佐々木悟郎著)でございます。

これは何冊か前に書いた片岡義男の本と同時にブックオフで買ってきた1冊です。割と程度も良かったので、特に興味もなかったんですが、なんとなーく、って感じで。

内容的には、タイトルの通りライカにまつわるお話多数。エッセイみたいなもんでしょうか。それにライカ(とそれに類似したカメラ)で撮った写真が収録されてる、ってだけのもんです。

これまた前に書いた記憶があるんですが、ワタクシも写真は撮ります。ま、写真を撮り始めるようになったのは一にも二にもデジタルカメラが出現したからでありまして、フィルムカメラは「写るんです」くらいしか扱ったことがありません。

よって、ライカの良さと言われても、基本的に響いて来ないんですね。

ところが……この本のせいでもないでしょうが、ちょっとライカが欲しくなってきてます(笑)。幸か不幸か、ライカにもデジタルモデルがある(大半はパナソニックのOEMなので、そっちは興味なし)んで、コレは……とも思ったんですけどね……思ったんですが、いかんせんボディだけで60万近い(笑)。これに組み合わせるレンズが1本最低で20万ちょいちょいくらいから。

……ムリですな、さすがに(笑)。いくらカメラが好きだって、100万円の投資には相当な度胸がいるワケです。クルマ買えちゃいますからね(笑)

ということで、今使っているペンタックスを大事にしよーっと、と思いつつ、ああいう味のある写真を撮りたいなぁ、と改めて確認させてくれた1冊です。

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「永遠のガンダム語録」

8冊目。ま、コレはちょっとズルしたんですけどね(笑)
ということで、本日の読了はPHP文庫から出ている「永遠のガンダム語録」(株式会社レッカ社 編著)でございます。

なぜにズルなのか。
実は、この本冬に買っておいて、3/4くらい読み終わったところで放置していたんですよね。で、急に思い出して残りを全部読んだという(笑)

中身はもうそのまんま。ガンダム語録です(笑)。まぁ、ガンダムっつーても実に幅が広いので、この本ではファーストからZ、ZZ、逆襲のシャアを扱ってます。我々世代が「ガンダム」というと、まず連想する「あの」ガンダムシリーズです。

そうですねぇ。「語録」と銘打ってあるので、確かに劇中で登場人物が吐いた言葉を拾って、それに対して複数のライターさんが雑感を書くというスタイルなんですが、どうも「名セリフ」があまりないような気がします。

さすがに「ザクとは違うのだよ、ザクとは」みたいな言葉は拾ってあるんですが、「親父にもぶたれたことないのに」みたいなのは拾ってなくて、その前後のブライトの言葉を拾ってあったり。

正直なところ、この手の本って読む側が共感できないと、ぜーんぜん面白くないわけですよ。だから、ぶっちゃけ、誰でも知ってるようなガンダムの名セリフだけを素直に拾うだけで良かったんじゃなかろうかと思ったりするワケです。

そういう意味で、ちょっと拍子抜けな1冊でございました。「評伝 シャア・アズナブル」なんかは割と評判がいいんですが、ちょっと買うのに二の足を踏んじゃうのは、こういうハズレを引く危険があるからなんですよね〜。

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「暗号解読」(上下巻)

7月は都合9冊読了でした。まぁ、平均的な冊数ですかね。

ということで、8月一発目の読了は新潮文庫から出ている「暗号解読(上下巻)」(サイモン・シン著)でございます。

そもそも、今から5、6年前に会社の同僚が書籍で読んでいて、とっても面白い、みたいな話をしてたのをたまたま覚えていまして、これまたたまたま文庫化されたのを本屋で発見しまして、買ってみた、という感じです。

中身は新書でもいいようなアカデミックな内容で、小説などではありません。まさにタイトル通り「暗号解読」に関する歴史とテクノロジーの概略、暗号の今後、みたいにお話は展開しています。

この本の存在を知ってしまったのがきっかけで(そんなんばっかだな・笑)、前にも何冊か暗号関係の新書を読んでいるんですが、やはり内容の充実度から言って本家が一番かと思われます。

暗号化方式の歴史と古代文字の解読の部分は興味深いものがありました。が、ホントに惜しいのはワタクシ自身に数学の教養が皆無なこと(笑)。暗号って現在のテクノロジーでは言語学ではんく、数学の領域に深く踏み込んでいるんですよね。さらにこの先、将来的には数学を踏み越えて量子の世界のお話になってしまうようで、ワタクシの理解の範疇から大きく逸脱しそうな勢いです(笑)

数学の教養がもう少し(いや、かなり)あると、もっと理解できてもっと楽しさを感じられる本だと思われます。巻末にはかなり大きなスペースを割いて、書籍で出た時に開催していた暗号解読問題が収録されていて、実に賞金1万ドルがかかった大規模なコンテストをやった、その問題と解答までの道筋を解説しています。

ま、もうそれも読むのがいっぱいいっぱいで、理解はかなりできていないんですが(笑)

上下巻でボリュームはありますが、興味がある人にはかなり楽しめる本だと思います。オススメです。


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「お茶と写真の時間」(6/20読了)

これは入院中ではなく、フツーの生活の中で読み終えた1冊。
枻文庫から出ている「お茶と写真の時間」(藤田一咲著)でございます。

メインブログを見てもらっている方はご存じなんですが、ワタクシは写真を少々楽しむ趣味があります。今でもボチボチ撮ってはいるんですが、どうも気持ち的に行き詰まり感がある、と。

で、人の撮った写真を見て、読んで、刺激を受けなきゃ、と思って、こういう本を買って読んだりしています。ま、「こういう」と書いても、本がここにあるわけじゃないので「どう」なんだか分かりませんな(笑)

読み物半分写真半分くらいの文庫です。著者の「こんな場面でこんな感じに撮る」みたいなエッセイと、そのテーマに合わせて撮った写真の紹介、くらいなもんでしょうか。

ワタクシはデジタルしか扱わないんですが、この本は銀塩カメラが大前提になっとります。それでも十分参考にはなりますね。

何よりも、そこそこおされな写真をボゲェ〜っと眺められるだけでも、この本の存在意義は十分あります(笑)。話もボチボチ面白いので、割と楽しめた1冊です。

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